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私は夜、起きられない体質だった。
そんな私でも夜、起きれた時があった。
それは兄と居た時だけ。
兄は優しくてそんな兄が私は大好きだった。
だが、そんなある日のこと。
兄は私の前から姿を消した。
小学5年生のことだった。
その日から私はあの夜の兄と過ごした時間が
忘れられず、あの夜を描いた。
だけど、
何度描いてもあの夜に似るものは描けなかった。
それから私は高校に入学し、
『兄は私がこんな体質だったから私を捨てたんだって』そう思い始めてから
夜の絵は描かなくなった。
多分、
兄という思い出を忘れたかったんだと思う。
少し忘れかけた頃、
友達と放課後カラオケに行った日、
兄を見つけた。