テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※今まで甘々?に書いてみたけど、たぶん、こうなる、結局。
いや、ちょっ、書いてて面白くなってきた。この番外編、2人付き合ったあとの世界線で書いていこうかな。嘘。んーでも……本編、付き合うとこまで行くか分からんしなぁ。
遥がふいに歩みを止め、振り返って、半笑いで。
「なぁ……抱いてよ。……してくれんだろ?」
それは冗談のように軽い口調だった。でも目は笑ってない。
日下部が目を伏せる。眉をひそめる。
「……お前、それ、誰にでも言ってんのか」
「は? 誰でもいいわけねぇだろ。おまえじゃなきゃ言わねぇよ。──つか、おまえ、したくねぇの?」
挑発のように、遥が歩み寄る。
制服の胸元を引き下ろしながら──自嘲の色を帯びて。
「……俺、そういうの、上手いよ?」
でも日下部は動かない。たった一歩も。
「やめろ。そういうの、違ぇだろ」
遥がピタリと止まる。笑顔が、うすく、砕ける。
「……やっぱ無理なんだ、俺。
こうしなきゃ、おまえがここにいる理由、わかんなくなる……」