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📩 相談
高校二年生・仮名:Tさん
家にいるときだけ、息が詰まります。
親の前では、ちゃんとしてないといけない気がして。
成績、態度、進路の話、全部「期待されてる側」だから、
弱音を吐くとがっかりされそうで、何も言えません。
学校では友達とふざけたり、愚痴を言ったりできるのに、
家に帰ると急にスイッチが入って、
“いい子の自分”を演じてしまいます。
親に嫌われてるわけじゃない。
むしろ大事にされてると思います。
でも、その分「壊れちゃいけない存在」みたいで。
最近、自分が何を考えてるのか分からなくなってきました。
家族なのに、一番本音を隠してる気がします。
遥
「……あー、これ。“期待されてる側の息苦しさ”だな。
怒られない代わりに、崩れちゃいけないってやつ」
蓮司
「Tさん、“ちゃんとしてる自分”が一番長い顔になってる。
それ、演技が上手いんじゃなくて、
逃げ場がないだけだと思う」
日下部
「……“大切にされてる”と、“自由でいられる”は別なんだ。
守られてるつもりで、
実は型にはめられてることもある」
遥
「親の前で弱音吐けないの、かなりきついぞ。
だってさ、“一番安心していい場所”で
ずっと気張ってるってことだろ」
蓮司
「期待される子って、
失敗より“失望されること”を怖がるようになる。
それが一番、自分を削る」
日下部
「……Tさん、親のこと嫌いじゃないからこそ苦しいんだろ。
壊れたら悲しませるって思ってる。
でもな、壊れない人間なんていない」
遥
「“いい子でいなきゃ”って思ってる時点で、
もう十分頑張ってるんだよ。
それ以上、自分を締め付けなくていい」
蓮司
「家で本音が出せない人ほど、
“自分が空っぽ”って錯覚しやすい。
でもそれ、本音が無いんじゃなくて
閉じ込めてるだけだから」
日下部
「……本音って、最初は声にならない。
疲れとか、違和感とか、
“帰りたくないな”って感覚から始まる」
遥
「いきなり親に全部話せなくていい。
まず、“しんどい自分がいる”ってことを
Tさん自身が認めてやれ」
蓮司
「家族に言えない本音があっても、
それは裏切りじゃない。
生きるための距離感だよ」
日下部
「……“期待に応える自分”もTさんだけど。
“期待から降りたい自分”も、同じくらい本物だ」
遥
「どっちか消さなくていい。
“いい子じゃない時間”を、
少しずつ増やしていけ」
蓮司
「壊れないために、演じるのを休む場所が必要なんだ。
それは弱さじゃない」
日下部
「……家族の前で息ができなくなったら。
それは、ちゃんと苦しんできた証拠だ」
🗝 三人からのことば
遥
「期待に応え続けてる時点で、もう十分強い。
これ以上、無理して強くならなくていい」
蓮司
「本音を隠すのは、生き延びるための選択。
責める必要はない」
日下部
「家族の前で弱くなれなくても、
“弱さを感じられる心”は失ってない。それを守れ」