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高校二年生・仮名:Mさん
私はいつも自分を責めてしまいます。
虐待やいじめのせいで、友達もいなくて、
自分が価値のない人間だと思ってしまいます。
誰かに必要とされることも、愛されることも、
きっと自分には無理なんだと思っています。
遥
「……おまえの言葉、ぜんぶわかるよ」
「オレもずっとそうだった。誰にも必要とされてないって思って、」
「自分がここにいる意味なんてないって思ってた」
蓮司
(にやりと笑いながら)
「価値なんて、そもそも決まってるわけじゃねぇからな」
「だけど、そんな“自分の価値”をわざわざ疑わせて楽しむ奴らがいる」
「いじめってのは最高のエンタメだ。苦しみも、自己嫌悪も」
日下部
「……オレは、そんな風に言われると辛い」
「でも、Mさんの気持ち、全部嘘じゃないと思う」
「虐待もいじめも、誰かをそんな風に思わせるようにできてる」
遥
「だけどな、そんな世界の中で“自分を”否定し続けることは、」
「それでも生きてるってことだ。オレはそこに、無茶苦茶な強さを感じる」
蓮司
「そうだな。強さってのは、笑い飛ばせるやつじゃなくて、」
「痛みを飲み込んで、それでもまだ踏みとどまるやつのことだ」
日下部
「孤独も自己嫌悪も、きっと“全部”がMさんの一部だと思う」
「でも、それだけじゃない“Mさん”も、ここにいるんだ」
遥
「オレは、Mさんのそういうところ、ちゃんと見てる。認めてる」
「それを知らないやつらの言葉に、負けんなよ」
🗝 三人からのことば
蓮司:
「“自分の価値”は、他人が決めるものでも、固定されるものでもない」
「“いじめる側”の悪趣味なゲームに巻き込まれてるだけだ。そこから抜け出せ」
日下部:
「苦しい思いをしている自分を、否定しなくていい」
「そう感じていること自体が、真実の証だと思う」
遥:
「誰かに愛されることも、必要とされることも、」
「いつかきっと、オレたちみたいに信じられる日が来る」