テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
庭の泥水と腐ったパンを飲み込む行為が終わると、晃司は腕組みして俺を見下ろした。颯馬は足元で体重をかけ、怜央菜は笑みを浮かべながら髪を引っ張る。沙耶香は無言で隣に立ち、俺の動きを監視している。
「立て。まだ終わりじゃない」
晃司の言葉に、俺は全身の痛みと疲労でよろめきながらも這い上がる。足が震え、膝ががくがくと揺れる。
「お前、何やってんだよ。情けねえな」
颯馬が叫ぶ。俺は答えられず、ただ顔を伏せる。
「もっと反応見せてよ。怖いの?」
怜央菜が首をかしげながら、俺の肩をつかんで揺らす。笑いながら言うその声が、胸の奥で何度も突き刺さる。
晃司は腕をつかみ、俺の背中に重い物を押し付ける。石ころが入った袋だ。膝に響く痛みをこらえ、俺は歯を食いしばる。
「ほら、動いて。這いずって、屈辱味わうの」
沙耶香の冷たい声が響く。逃げ場はない。全員が囲み、笑い声や手足の圧迫で俺の自由を奪う。
俺は弱々しくも問いかける。
「……なんで……こんなことするの……?どうしたら……やめてくれる……? 」
声は震え、身体も小刻みに震える。
「やめる? 面白いからやってるだけだよ」
怜央菜が鼻で笑う。
「お前が這いつくばる姿、見たくてしょうがないんだよ」
颯馬が言う。
「全部お前のせい。俺たちの楽しみがここにあるんだ」
晃司も続く。
問いかけるたびに、言葉が俺の心を抉る。自己否定の念が全身に広がる。
「やっぱり俺が悪いんだ……」と、自分を責めるしかない。
さらに、全員で俺を押さえつけ、膝の上に重りを乗せる。息が詰まりそうになり、痛みが身体全体に広がる。怜央菜が髪を引っ張りながら、笑い声を上げる。沙耶香は容赦なく胸元を押し、颯馬は肩を押さえて動けないようにする。
「もっと必死になれよ、情けない奴」
晃司の声が響く。俺は必死に耐えながら、わずかに口を開く。
「……俺……悪い……全部……俺のせい……」
弱々しくも呟く。
全員の笑い声と圧迫が止まらない。俺の心も体も限界寸前だ。逃げることはできない。動けるのは、全員が許す範囲だけ。必死に這いずりながらも、全身に残る痛み、羞恥、絶望感が重くのしかかる。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!