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📩 相談
高校一年生・仮名:Tさん
小さいころから、親にも先生にも「強い子だね」って言われてきました。
泣かない、我慢できる、ひとりでも大丈夫——そう見えていたみたいです。
実際は、泣きたいこともあるし、しんどくて何もしたくない日だってあるのに、
“強い”って言われるほど弱さを見せられなくなりました。
相談しても「あなたなら大丈夫でしょ」って返されるのが分かってて、
誰にも本音を言えません。
勝手に期待されて、勝手に持ち上げられて、
本当の自分がどこにいるのか、わからなくなります。
私は“強い子”のままでいないといけないんでしょうか。
遥
「……“強い子”って言葉、褒め言葉みたいに聞こえるけどさ」
「実際は、弱音を封じる呪いみたいなもんだよな」
「Tさん、強いわけじゃない。
“強く見えるようにしてきた”だけだろ。それ、努力だぞ」
蓮司
「うん。“泣かない=強い”って決めつける大人、多いよね」
「でもさ、泣くのって弱さじゃなくて“キャパを超えたサイン”だから」
「弱音を出していい場所がなかっただけなんだよ、Tさんは」
日下部
「……“あなたなら大丈夫”って言葉、きついよな」
「励ましじゃない。
“困らない人”って前提で扱われるの、孤独になるんだ」
「弱さを言えないのは、Tさんが我慢強いからじゃなくて……
弱さを見せても受け止められなかった経験があるからだ」
遥
「強さってさ、“背負う力”じゃなくて」
「“降ろしてもいいって分かってること”なんだよ」
「強く見せることが本物の強さだなんて、誰が決めたんだよ」
蓮司
「Tさんがずっと“強い子役”を演じてきたなら、
その裏にある不安や疲れは見てもらえなかった可能性が高い」
「だからね、Tさんは間違ってない。
“弱さを隠したくなる”のは、普通の反応」
日下部
「……本当に強い人って、弱さをごまかさない人だよ」
「泣く日があっていい。
一人で立てない日があっていい」
「“強い子”を続ける必要なんて、どこにもない」
🗝 三人からのことば
遥:
「“強くいなきゃ”って思わされてきたんだろ。でももう、降ろしていい。
Tさんの本音は、誰かの期待より大事だ」
蓮司:
「泣くことも、弱音も、Tさんの一部だよ。
それを出せる場所を、これからつくっていけばいい」
日下部:
「“強い子”の仮面を外しても、Tさんは変わらない。
弱さを見せることは、逃げじゃなくて、生きるための選択だ」