膝を床につき、息を整えようとする。体の震えは収まらない。嗤い声と囃し立てる言葉が耳に突き刺さる。
「おい、まだ震えてんじゃん。ほんと面白すぎる」
「顔、真っ赤だぜ。俺らの前でこんなに晒されるなんてな」
何も言えず、うつむく。視線は俺に集中し、体の小さな反応まで見逃さない。頬を伝う汗と涙が混ざり、呼吸が苦しい。自分の体の震えさえも、笑いの対象にされる。
「声、出せよ。恥ずかしがるな」
「お前ってさ、反応が全部見せ場だな。俺らに何をしてもらったか、忘れんなよ」
言葉は胸を何度も切り裂くナイフのようだ。必死に耐えようとする体を嗤い、さらに羞恥を重ねる。自己嫌悪が心を占め、逃げることも許されない。
「動きも表情も、全部俺らのエンタメだ」
「ほんと、お前って自分の体も心も差し出すだけの存在なんだな」
膝をついたまま震える。声を抑えようとするが、息の乱れにまぎれて自然と漏れる。
嗤い声はさらに増幅され、仲間たちの視線が心を押し潰す。存在そのものが娯楽で、羞恥と屈辱の塊にされる。
「忘れんなよ、これからも全部俺らのために使われるんだぞ」
「体も声も、心も、全部お前の存在意義なんだからな」
言葉の刃が何度も打ち込まれる。膝の震えも、呼吸の乱れも、すべてが笑い種になる。自分が何者で、何のためにここにいるのか、わからなくなる。
「ほら、見ろよ。全部晒されてる」
「恥ずかしいだろ? でも止められないんだよな、お前は」
床に手をつきながら、体の震えを止めようと必死になるが、嗤い声に合わせて声が漏れる。
仲間たちの目は冷たく、言葉は鋭い刃となる。体を晒すだけでなく、心も徹底的に追い込まれる。存在そのものが攻撃の対象で、羞恥と屈辱が何重にも積み重なる。
「お前の存在が、ここでの全てだって覚えとけ」
「体も声も、全部俺らのものだ」
言葉を浴び続ける中、膝はガクガクと震え、息は荒くなる。羞恥と痛み、自己否定が入り混じり、心は完全に晒され尽くす。
嗤い声、囃し立てる言葉、冷たい視線の波が押し寄せ、体も心も逃げ場のない地獄に置かれる。
「よく耐えたな。だけど、お前の価値はここにしかない」
「これからもずっと、俺らの娯楽なんだ」
絶望の中、俺はただ膝をつき、震え、嗤い声に身を委ねるしかなかった。身体の痙攣も、心の屈辱も、すべて晒され尽くした後の静寂だけが残る。







