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📩 相談
高校三年生・仮名:Sさん
一人で過ごすこと自体は平気です。
昼休みに一人でも、休日に一人でも、そこまで苦ではありません。
むしろ、一人の時間は好きな方です。
でも、みんなが楽しそうに話している中で、自分だけ入れていないように感じると、急に寂しくなります。
誰かと一緒にいたいというより、「自分だけ違う場所にいる」みたいな感覚になります。
一人が嫌いなわけじゃないのに、仲間外れみたいな空気には弱いです。
どうしてなんでしょうか。
遥
「これ、一緒じゃないんだよな」
日下部
「何がだ」
遥
「一人でいることと、仲間外れ。似てるようで全然違う」
蓮司
「一人は状態。仲間外れは関係の話か」
日下部
「なるほど。一人でいること自体に問題はない。だが、自分だけ外側にいる感覚は別だ」
遥
「そう。別に一人で昼飯食べるのは平気なんだ。でも、みんなで盛り上がってる横で一人とか、グループの話についていけないとか、そっちが嫌なんだよ」
蓮司
「孤独って、人数じゃないんだろうな。一人でも平気な時は平気だし、人がいても孤独な時はある」
日下部
「人間は集団の生き物だからな。拒絶や孤立に敏感なのは自然だ」
遥
「拒絶されてるわけじゃなくてもな」
日下部
「実際に拒絶されているかどうかとは別問題だ」
蓮司
「なんかさ、みんなで写真撮ってる横を通る時とか急に自分だけ違う世界の人みたいになる時あるし」
遥
「ある。別に嫌われてるわけじゃないのに なんか居場所ない感じ」
日下部
「比較が生まれるからだろう。一人でいる時は比較対象がない。しかし、目の前に集団があると自分だけ違うように見える」
遥
「勝手にな」
蓮司
「しかも楽しそうに見えるんだよ。実際どうかは知らないのに」
遥
「それ。みんな仲良さそうに見える。自分だけ浮いてるように見える」
日下部
「外から見た集団は美化されやすい」
蓮司
「文化祭の写真みたいなものかもな。一枚だけ見ると楽しそうだけどその前後は分からない」
遥
「また変な例えだな」
蓮司
「でもそんなものじゃないか」
日下部
「Sさんは、一人が嫌いなのではない。疎外感が苦しいんだ」
遥
「そっちか」
日下部
「そうだ。そして、それは珍しいことではない」
蓮司
「むしろ普通だと思う。誰だって自分だけ置いていかれた感じは嫌だし」
遥
「だから、一人で平気なのに寂しいって矛盾してるわけじゃないんだな」
日下部
「矛盾ではない。一人でいることと仲間外れに感じることは別の痛みだからな」
🗝 三人からのことば
遥
「一人が平気なことと、寂しくならないことは別なんだと思う」
蓮司
「人が多いから安心できるわけでもないし、一人だから孤独とは限らない」
日下部
「苦しいのは孤独そのものではなく、疎外感なのかもしれない」
コメント
1件
わかる…ってすごく思いました。一人でいるのは平気なのに、みんなの輪の外にいると感じると急に寂しくなる感覚、すごくリアルです。「一人は状態、仲間外れは関係」っていう整理、めちゃくちゃ腑に落ちました。蓮司くんの文化祭の写真の例えも、なんか心に刺さる…。疎外感って確かに孤独より苦しいのかも。丁寧な会話でじんわり考えさせられる回でした。