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中学二年生・仮名:Uさん
人といる時、“リアクションの正解”ばっかり考えてしまいます。
ここで笑った方がいいかな、とか、驚いた方がいいかな、とか、ちゃんと共感した方がいいかな、とか。
だから会話中ずっと、半分くらい“演出”してる感じがあります。
そのせいか、会話が終わったあと毎回どっと疲れます。
しかも、本当に楽しかったのかすら分からなくなる時があります。
周りは自然に笑ってるように見えるのに、自分だけずっと“ちゃんと反応しなきゃ”って考えてます。
どうしてこんなに疲れるんでしょうか。
遥
「それ、会話してるっていうより“観客席から自分見てる”状態だな」
蓮司
「“今の反応合ってた?”をずっとセルフチェックしてる感じ」
日下部
「Uさんは会話そのものより、“どう見られているか”へ意識が向いている。そのため、自然な反応より管理が優先されている」
遥
「たぶんさ、“変な空気にしたくない”が強いんだろ」
蓮司
「だから先回りして、正解リアクション探す」
日下部
「対人不安によって、反応の最適化が発生している」
遥
「でもそれやると、会話に参加してる感覚なくなるんだよな」
蓮司
「自分だけ裏で操作してる感じになるし」
日下部
「自己監視が強すぎる場合、没入感は低下しやすい」
遥
「あと、“自然に笑ってる人”見て落ち込むのも分かる」
蓮司
「でも案外みんな、多少は合わせてたりするぞ」
日下部
「対人場面における演出自体は、一般的な行動だ」
遥
「ただUさんは、“常に満点取ろうとしてる”感じなんだよ」
蓮司
「リアクションに失点許してない」
日下部
「過剰な自己採点が、疲労を増大させている」
遥
「だから会話終わった後、“楽しかった”より先に“ちゃんとできたか”確認してるだろ」
蓮司
「コミュニケーションというより試験」
日下部
「評価意識が強く、交流より成果確認へ傾いている」
遥
「でもさ、会話って別に毎回うまく回さなくていいんだよ」
蓮司
「ちょっと反応薄い時とか、普通にあるしな」
日下部
「一定でない反応も、対話の一部として許容される」
遥
「“ちゃんと反応しなきゃ”より、“今どう感じたか”を少し優先してみろ」
蓮司
「正解探し続けると、自分の感情見えなくなるし」
日下部
「自己監視を弱めることで、疲労は軽減しやすい」
遥
「会話って、採点競技じゃないからな」
🗝 三人からのことば
#読み切り
遥
「“ちゃんと反応”をやりすぎると、自分が消耗する」
蓮司
「会話を試験みたいにするな」
日下部
「自然なズレまで管理しなくていい」