📩 相談
大学一年生・仮名:Mさん
人に頼るのが、どうしても苦手です。
「大丈夫?」って聞かれると反射的に「平気」と答えてしまいます。
弱音を吐いたら、
迷惑がられるんじゃないか、
失望されるんじゃないか、
そもそも“その程度で”って思われるんじゃないか。
自分でも無理してるのはわかってるんです。
でも、助けてって言うくらいなら、
一人で潰れたほうがマシだと思ってしまいます。
どうしたら、人に頼れるようになりますか。
遥
「……“潰れたほうがマシ”って思うとこまで行ってるの、
もう十分しんどいよな、それ」
蓮司
「助け求めるのが怖い人ってさ、
過去に“求めた結果、傷ついた”経験あること多い」
日下部
「……“頼らない”が習慣になってる感じだな。
選択じゃなくて反射みたいな」
遥
「“迷惑かけたくない”って言葉、
Mさんの中じゃ防御なんだと思う」
「断られる前に、自分から閉じるやつ」
蓮司
「一人で潰れるのが“マシ”に感じるってことは、
誰かに見せる弱さのほうが
よっぽど怖いってことだ」
日下部
「でもさ、“平気”って言い続けてると、
周りは本気で平気だって信じるぞ」
「それで限界きたとき、
“なんで誰も気づいてくれなかった”ってなる」
遥
「それも、Mさんが悪いわけじゃないんだけどな」
蓮司
「“助けを求める”ってさ、
『全部抱えてください』じゃなくていいんだ」
「“少し聞いてほしい”
“今日はしんどいって言わせてほしい”
そのレベルでも成立する」
日下部
「頼るって、信頼の出し方の一つなんだよ」
「迷惑じゃなくて、
“この人なら受け止めてくれるかも”って
相手を選んでる行為」
遥
「“潰れたほうがマシ”って思うほど追い込まれてるなら、
それはもう“一人で頑張れる範囲”超えてる」
「頑張り屋ほど、自分の限界の線を
ずらし続けるから」
蓮司
「最初はな、
“助けて”じゃなくていい」
「“今ちょっと余裕ない”
“返事遅れる”
その一言でいい」
日下部
「……それで離れる人間は、
そもそもMさんを支えられる相手じゃない」
遥
「残る人は残る」
「弱いときに声出したからって、
全部壊れる関係ばっかじゃない」
蓮司
「むしろな、
壊れるのは“無理してる自分”だけでいい」
日下部
「助けを求める練習って、
“声を小さく出す”ところから始めるもんだ」
遥
「潰れる前でいい」
「潰れてからじゃ、
選べなくなるから」







