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学園が宇宙規模の爆発を経て再建された際、致命的な「バグ」が発生した。
復興資金を稼ぎすぎたせいで、理事長が狂ったのだ。
「いいか諸君! 我が校の再建者・贄田 羊は、もはや人類の宝である! よって本日より、校則第1条を**『贄田羊を射止めた者が学園の全資産を継承する』**に改訂する!」
この狂気のアナウンスが流れた瞬間、学園は「恋愛禁止」から一転、**「贄田羊・争奪戦場」**へと変貌を遂げた。
「……ちょっと待ちなさいよッ!!」
真っ先に机を叩き割って立ち上がったのは、もちろん元風紀委員長・断罪院 憐である。
「羊くんは私の監視対象よ! 指一本、いえ、視線1ピクセルだって他の女に触れさせるもんですか!」
しかし、今回のライバルは一筋縄ではいかなかった。羊の前に、次々と強烈な「ヒロイン候補」たちが立ち塞がる。
かつて破壊された兵器が、少女の姿で再構築されて復活。
「マスター・羊。私の演算回路は、貴方との子作り(バックアップ作成)を最優先事項としています。断罪院憐の攻撃力は、私のナノマシン装甲で無効化可能です」
学園のスポンサー企業の娘。
「あーっほっほっほ! 憐さん、古いですよ。今は『愛』も『学園』も金で買う時代ですわ! 贄田様、さあ、このブラックカード(限度額:国家予算)を持って私と逃げましょう!」
常に羊の影に潜んでいる少女。
「……羊殿の影は、拙者の定位置。正妻の座など不要。拙者はただ、羊殿の『服』になりたい……(物理的に密着)」
廊下を歩けば壁から忍者が飛び出し、空からは令嬢がヘリで迎えに来て、足元からはアンドロイドが這い寄ってくる。羊の日常は、もはや生存戦略の域に達していた。
「ひ、助けてくれ先輩! 誰でもいいから僕を一人にしてくれ!」
逃げ込んだ図書室。そこには、一人静かに(しかし警棒を握りしめて)待っていた憐がいた。
「……見たわよ、羊くん。さっき、あのロボットに耳元で囁かれていたわね? ……不潔よ。不純よ。……万死に値するわ!」
「いや、あれはあっちが勝手に!」
「問答無用! ……でも、そうね。これだけ泥棒猫が増えたなら、私も『風紀』なんて言っていられないわ」
憐は、これまでの「ツン」を完全に捨て去り、羊を背後から抱きしめた。
その腕には、世界を滅ぼしかねないほどの「独占欲(エネルギー)」が充満している。
「いい、羊くん。今日から貴様の寝室のドアは私が物理的に溶接して閉鎖するわ。そして、私以外の女と喋るたびに、罰として……私と10秒間キスしなさい。」
「それ、僕への罰じゃなくて、先輩の願望ですよね!?」
そこに、アイ・ゼツのレーザーが壁をぶち抜き、令嬢のリッチが重機を駆って乱入し、シノブが天井からクナイを投げつける。
「「「「贄田羊(様・殿)は、私(拙者)のものです!!」」」」
学園は再び、ピンク色の爆炎に包まれた。
羊を巡るバトルロイヤル。それは、校舎が何度壊れても、地球が何度傾いても終わることのない、史上最強に騒がしい「ハーレム(地獄)」の幕開けだった。
「……先輩、これ、いつ終わるんですか!?」
「……私が、他の女を全員『追放(デリート)』するまでよ!!」
憐の警棒が唸りを上げ、学園に再び「不純指数100万」の警報が鳴り響く。
贄田羊の、安らかな眠りは……一生訪れそうにない。
(完……? いや、乱戦は続く!)