テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#虐待
ruruha
49
#一次創作
ruruha
544
ruruha
732
📩 相談
高校二年・Tさん
人に助けてもらうのが苦手です。
困っている時は、本当は助けてほしいです。
でも、一度助けてもらうと、その人に何か借りを作ったような感じがします。
この前、課題が終わらなくて困っていた時に、友達が一緒にやってくれました。
その時はすごく助かりました。
でも、次の日から、その友達に会うと、
「昨日助けてもらったし、今度何か頼まれたら断れない」
って思うようになりました。
別に何も頼まれてないのに。
そのうち、
「昨日のこと、誰かに言われたらどうしよう」
まで考えてしまって。
助けてもらっただけなのに、なんでこんなに怖くなるんでしょう。
遥「助けてもらったことより、その後のことを考えちゃうんだ」
T「はい」
蓮司「『借りを作った』って感じ?」
T「そうです」
日下部「何も返してないのが嫌?」
T「それもあります」
遥「でも、その友達は何か返してって言った?」
T「言ってないです」
遥「じゃあ、まだ起きてないことまで考えてる」
T「……はい」
蓮司「『助けてもらった』を、『相手に逆らえなくなった』に変換してる」
T「……」
日下部「助けてもらうことと、相手に従うことは別だ」
T「分かってはいるんですけど……」
遥「分かってても、怖いんだよな」
T「はい」
蓮司「たぶん、助けてもらうこと自体が嫌なんじゃない」
T「?」
蓮司「自分が相手より下になる感じが嫌なんじゃない?」
T「……」
T「そうかもしれません」
遥「助ける側と助けられる側で、立場が変わったみたいに感じる?」
T「はい」
日下部「でも、それは一時的な役割だろ」
T「……」
日下部「今日助けてもらったからって、明日からずっと相手が上になるわけじゃない」
T「でも、もしその人が『前に助けたよね』って言ってきたら?」
蓮司「その時は、その人が嫌なことをしてる」
T「……」
蓮司「助けたことを理由に、相手を断れなくするのは別問題」
遥「『助けてもらったんだから、何でも言うこと聞かなきゃ』にはならない」
T「……」
T「じゃあ、返さなくてもいいんですか?」
日下部「何かしてもらったら、ありがとうは言う」
T「はい」
日下部「それで終わることもある」
T「……」
遥「返さなきゃって思うのは分かるけど」
T「はい」
遥「『返したい』と『返さないといけない』は違うと思う」
T「……あ」
蓮司「そこ混ぜると、全部が義務になる」
T「……」
蓮司「助けてもらった。ありがとう」
T「はい」
蓮司「次にその人が困ってたら、自分が助けたいなら助ける」
T「はい」
蓮司「でも、助けたくないことまで引き受ける必要はない」
T「……」
遥「それなら、助けてもらったことを怖がらなくてもいいのかな」
T「……そう思いたいです」
日下部「怖いままでもいい」
T「え?」
日下部「助けてもらうことに慣れるまで、時間がかかってもいい」
T「……」
日下部「ただ、『助けてもらったから、自分は相手より下』だけは事実じゃない」
T「……はい」
遥「あと、助けてもらった自分を恥ずかしがらなくていいと思う」
T「……」
遥「困ってたから助けてもらった。それだけだろ」
T「……それだけ」
蓮司「そう。それ以上の契約書はない」
T「ふふ……」
蓮司「何も署名してないだろ」
T「してないです」
遥「じゃあ大丈夫」
🗝 三人からのことば
遥
「助けてもらったからって、相手より下になるわけじゃない。困った時に助けてもらうことも、人との関わりの一つ」
蓮司
「『返したい』と『返さなきゃいけない』は別。助けを借りた瞬間、相手の言うことを聞く義務が生まれるわけじゃない」
日下部
「怖いなら、すぐに平気にならなくてもいい。ただ、助けてもらったことまで自分の弱さにしなくていい」
コメント
1件
ああ、この悩み、すごくわかります……。Tさんの「助けてもらったら相手より下になった気がする」って感覚、読んでて胸がぎゅっとなりました。でも蓮司さんの「『返したい』と『返さなきゃいけない』は別」って言葉に、私もはっとしました。助けてもらうことは契約じゃないし、怖いままでいいって日下部さんが言ってくれたのがあったかかったです。三人の優しい距離感が、じんわり心に染みました🤍