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嘆きの姫君-殺人教団と破壊神の侍女-

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神の寵愛を受けて世界を統一していた"帝国"は、かつての栄光と繁栄を失いつつあった。 そんな帝国の皇姫として、アーシュラ姫は生を受けた。 文武だけでなく、魔術師としても比類なき才能を持った彼女が、皇位を継承する。 誰もがそう信じて疑わなかった。 女帝として君臨し、帝国の栄華を再び取り戻す。 それを宿命として、アーシュラ姫自身も確信していた。 だが、病床に伏せる父であり皇帝は、彼女の弟を後継に指名する事を打ち明ける。 夢と希望を打ち砕かれた姫は、病床の皇帝を殺害し、王位継承の証である"神の眼"を盗み出す。 こうし、アーシュラ姫は皇帝殺しの反逆者として、帝国から追われることになった。 新興国へと落ち延びた彼女は、帝国皇帝として返り咲く為に流浪の旅を続ける。 彼女に付き従うのは、"仮面の暴君"ヴィクラム。 かつてアーシュラ姫に一族郎党を処刑され、"呪縛の隷属"で彼女と主従の契約を結んだ男。 帝国皇帝を暗殺し、反逆者として新興国を彷徨うアーシュラ姫。 そんな彼女を人々は、皮肉と哀れみを込めて【嘆きの姫君】と呼んだ。 だが、彼女は再び栄光を取り戻し、帝国の玉座奪還することを求めていた。 新興国のパトラ地方に逗留していたアーシュラ姫は、その土地を治める公子から、盗賊団討伐隊の指揮を依頼される。 だが、盗賊の正体は破壊の神バトラマールナ女神を信奉している殺人教団ザジーだった。 そして、物語はザジー教団の頭領であるジャイラダから始まる。
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