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蓮司
まだ、痛い？
遥
……っ、知らねぇよ
蓮司
嘘つけ。顔に出てる
遥
出てねえ。……勝手に言ってろ
蓮司
声、震えてる。ーーもう一回、聞かせてよ
遥
やだ
蓮司
ほんと、意地悪だな。さっきまで、あんな顔してたくせに
遥
……やめろ
蓮司
どこがよかった？ここ？それともーー
遥
っ……ふざけんな
蓮司
怒るの、遅い。……ほら、そこ触ると、また睫毛が揺れる
遥
やめろって言ってんだろ……！
蓮司
でもさ、おまえ……止めないじゃん
遥
……
蓮司
ほら。手、どけないし
遥
……ちがう
蓮司
なにが？
遥
っ……俺が、……我慢してるだけだ
蓮司
偉いね。じゃあさ、もっと我慢してみて？
遥
……
蓮司
……ねぇ、遥。これ、”助けて”って言ったら、やめると思う？
遥
……言わねぇよ
蓮司
そっか。だよね。ーーおまえ、そういうとこが、一番えろい
遥
っ……殺すぞ
蓮司
できる？その声で？
遥
……っ
蓮司
ほら、また震えた。俺、ちゃんと見てるよ。ずっと、全部
遥
……見るな
蓮司
無理。おまえのそういう顔、今だけだもん
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