コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
野嶋隆
野嶋隆
犯人は弾劾された
2人の顔を見据える
神崎は真っ直ぐと見返してくる こちらが後ろめたいくらいに
新城は微笑み 何一つ感情を読み取らせない
言い切った割には 何もない
素直に認めてくれたのか
だとすれば もう私の役目はない……
……そう思っていた矢先
神崎が鋭い目つきで反論した
神崎隼也
神崎隼也
野嶋隆
神崎隼也
野嶋隆
神崎隼也
新海拓馬
野嶋隆
神崎隼也
野嶋隆
野嶋隆
神崎隼也
野嶋隆
神崎隼也
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新城綾香
野嶋隆
新城綾香
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
新海拓馬
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
神崎隼也
神崎隼也
野嶋隆
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
神崎隼也
新海拓馬
新城綾香
神崎隼也
神崎隼也
新海拓馬
野嶋隆
神崎隼也
神崎隼也
野嶋隆
神崎隼也
野嶋隆
野嶋隆
野嶋隆
神崎隼也
野嶋隆
神崎隼也
神崎隼也
野嶋隆
野嶋隆
神崎隼也
野嶋隆
野嶋隆
神崎隼也
神崎隼也
野嶋隆
食堂内は私の声で轟いた
その音のうねりは しばらく消えなかった
やがて 静寂の幕が再び降りると
私は聞いた
野嶋隆
神崎隼也
新海拓馬
野嶋隆
野嶋隆
野嶋隆
野嶋隆
野嶋隆
神崎隼也
新海拓馬
神崎隼也
新海拓馬
諦観か自虐か
そんな色を含んで 漏れた笑い声は
狂気へと様変わりした
神崎隼也
神崎隼也
野嶋隆
新海拓馬
神崎隼也
神崎隼也
寒気がした
普段の彼とは思えない とても邪悪な印象を覚えた
しかし ここで引いてはいけない
終わらせるんだ
野嶋隆
神崎隼也
そう言って神崎は 自身の左ポケットに手を入れた
……次の瞬間
神崎隼也
彼は豹変した
野嶋隆
新城綾香
新城綾香
新海拓馬
神崎はナイフを持っていた
正気ではなくなり 真っ直ぐと私に向かってくる
その形相は鬼気迫っていた
神崎隼也
野嶋隆
神崎隼也
神崎隼也
神崎は腕を振り上げ 私の間近まで来ていた
その腕が もう降ろされる
死
私は死ぬのか
死、だ
神崎隼也
野嶋隆
血飛沫が飛んだ
見る見るうちに 服が鮮血で染まっていくのが分かる
神崎によって刺されたのだ
そう
新海拓馬
野嶋隆
新城綾香
神崎隼也
神崎はもう一度ナイフを振り下ろす
その刃は新海を貫き 一瞬で地獄絵図へと変貌した
新海は仰向けに倒れ もう命はないように思えた
野嶋隆
新海拓馬
神崎隼也
神崎隼也
神崎隼也
神崎はナイフを振りかぶり 私の目前に迫った
いよいよ殺気は肥大し
強大な憎悪に吐き気がした
憎悪を具現化しような鋭いナイフの
刃先が振り下ろされる
もう、終わりか
神崎隼也
野嶋隆
もうダメだ
孫の顔を思い浮かべる
とても眩しかった
この眩しさを伴った天国へと 審判を下してくれるのだろうか
そう 思ったときだった
「橘真衣はお前が殺した」
どこからか 声が聞こえた……
……その瞬間
神崎隼也は自殺した
野嶋隆は夢を見た
今度はなぜか 絶対に夢だったのだと断言できる
それは、根拠云々の話ではなく 何か潜在的な感覚でそうだと確信した
その夢というのは
酷く陰惨で残虐だった
復讐をした誰かもいる 報復で死んだ誰かもいる それに巻き込まれた誰かもいる それを利用して楽しむ誰かもいる
その誰かの顔は朧げで よく分からない
しかし その誰かの胸を見ると
心臓をハートにデフォルメした よくあるチープな表現がなされていた
ある人は動いていて ある人は動かない
これは当然で 自然の秩序に倣っているためだ
「死んだ 」「死んでない」
結果は淡々とそれを告げる
人はそれを悲しみ嘆くが 別にどうもならない
人は、秩序の奴隷なのだから
奴隷でなくなった時 人の意味を失う
心はなくなる
……おや
今度はハートの色が変わってきた
あの人は青色、この人も青色 その人も、あっちもそっちも
青色は何を表すのだろう
燃えるような赤に比べて どこか元気がないような気がする
言うなれば 哀しみを表している気がする
あくまで、気がするだけだ
それでも、なぜだろうか
利用して楽しんでいたあの人も 心が青いじゃないか
みんな
みんな哀しかったんだ
誰も 幸せになんてならないじゃないか
幸せにならないのなら 意味なんかない
そこに本質はない
生きろよ
生きてくれよ
少しでも可能性を……
探してくれ
生きろよ
起きろよ
野嶋隆
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
目が覚めると そこは病室のようだった
隣には、新海拓馬がいる
彼は痛々しくも 包帯によってミイラ同然のようになってしまっている
それに反して 精神はいつもと変わらず元気なようだった
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
私は窓を見た
あの事件は無かったのではないか
そう疑いたくなるほどに 青々としていた
……疑いたい、か
信じたくないのだ
野嶋隆
新海拓馬
彼は死んだのか
野嶋隆
豹変してしまった彼の姿
それは今でも恐ろしく思うが どうにも無念に思う
殺人を楽しむ人間ではない 何かワケがあったのだ
それでも殺人は殺人であり 許してはいけない
だが 彼の死を聞かされると、殺されかけたにも関わらず
どうもやりきれなかった
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
その後 医師とナースが駆けつけ あたりは少し騒々しくなった
事務的なことも済み 後で警察からの事情聴取があることも 了解し
私はようやく 落ち着いて新海くんと話をした
野嶋隆
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
私は わざと嫌そうな顔をしたが
内心 愉快で仕方がなかった
野嶋隆
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
二度、私は笑った
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
それは違う
私は確かに あの二日間に起きたことを憶えている
野嶋隆
新海拓馬
新海拓馬
そう言って新海は 新品のスマートフォンを掲げて見せる
……それにしても
野嶋隆
新海拓馬
新海拓馬
……問題は色々とある
が、今回の場合は 新海の言うことも少しばかりは 分かるため
いけないことだと分かっておきながら 目を瞑ることにした
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
野嶋隆
そして 淡々とした刑事の声が読み上げた内容
そこには 神崎隼也という男の苦悩が記されていた