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高校一年生・仮名:Rさん
会話しているとき、急に頭が真っ白になることがあります。
さっきまで普通に話してたのに、相手に何か言われた瞬間、返す言葉が何も出てこなくなります。
焦って何か言おうとしても、余計に何も浮かばなくなって、変な沈黙になってしまいます。
あとから「あれ言えばよかった」っていくらでも思いつくのに、その場だと本当に何も出てきません。
どうしたら、こういうの減らせますか。
遥
「それ、“考えすぎて処理落ちしてる状態”だな。頭の中で選別しすぎて、何も出せなくなってる」
蓮司
「“これでいいのか?”ってチェックが速すぎるんだよな。出す前に全部止めてる」
日下部
「Rさんは“発言の質を担保しよう”としている。だがその過程で、出力自体が止まっている」
遥
「要するに、ブレーキ踏みすぎ」
蓮司
「で、焦るとさらに踏むから、完全に止まる」
日下部
「緊張や不安によって、思考のリソースが制限されている。その状態で最適解を出そうとすると、処理が追いつかない」
遥
「じゃあどうするかっていうと、“質を下げる”」
蓮司
「これ意外と大事。ちゃんとしたこと言おうとするのやめる」
日下部
「“正しい返答”ではなく、“とりあえずの返答”を許容する」
遥
「“へーそうなんだ”とか“マジで?”とかでもいい。ゼロより全然いいから」
蓮司
「一回何か出ると、そこから思考戻ってくるしな」
日下部
「発話は、思考を再起動させるトリガーにもなる」
遥
「あとさ、“間ができたら終わり”って思ってるだろ」
蓮司
「でも実際、数秒止まるくらい普通だからな」
日下部
「沈黙は、即座に失敗を意味しない」
遥
「“ちょっと考えてた”で全然成立する」
蓮司
「それ言うだけでも、間の違和感減るしな」
日下部
「言語化することで、空白は共有される」
遥
「あともう一個。“あとから思いつくやつ”な」
蓮司
「それ、リラックスしてる状態だから出てるだけ」
日下部
「後出しで思いつくのは、自然な現象だ。比較対象にすべきではない」
遥
「本番と反省会、同じパフォーマンス出るわけないしな」
蓮司
「だからその差で落ち込む必要ない」
日下部
「重要なのは、“その場で少しでも出せる状態”を作ることだ」
遥
「完璧じゃなくていい。止まらないこと優先でいけ」
🗝 三人からのことば
遥
「考えすぎるな。とりあえず出せ」
蓮司
「質より、まず出すこと」
日下部
「止まらないことが、会話を続ける」