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#一次創作
ruruha
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紺@受験生 🪼🪽👑
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ドアが開く。
「……失礼します」
「どうぞ」
生徒は入ってきて座る。
座ってからも、なかなか話し出さない。
「なんか」
やっと声が出る。
「仲良かったやつが、急にそっけなくなって」
日下部は目を向ける。
「前まで普通だったんです」
「うん」
「LINEも来てたし、学校でも話してたし」
視線が落ちる。
「でも最近、なんか距離あって」
少し間。
「話しかけても前より薄いし。前なら笑ってたとこも、普通に流される感じで」
短く息を吐く。
「嫌われたのかなって、ずっと考えてます」
「理由、聞いたか」
日下部は言う。
生徒は首を横に振る。
「聞けないです。もし本当に嫌われてたら嫌だし」
日下部は少し間を置く。
「人って、距離変わるとき」
短く言う。
「必ず説明するわけじゃない」
生徒は黙る。
「それが一番きついんです」
少し強く言う。
「理由ないまま変わるから」
「そうだな」
日下部は頷く。
「ハッキリ切られるより、じわっと変わる方が残る」
生徒は視線を落とす。
「でも、自分何かしたかもしれなくて。考え始めると止まらないです」
「原因ゼロとは限らない」
日下部は言う。
「でも、“全部自分のせい”とも限らない」
生徒は止まる。
「相手側の変化もある」
短く言う。
「新しい人間関係とか、気分とか、タイミングとか」
生徒は黙る。
「じゃあ、どうすればいいですか」
日下部は少しだけ考える。
「追いすぎない」
生徒は顔を上げる。
「……え」
「戻そうとして詰めると、余計離れることある」
短く言う。
「でも、このまま終わるの嫌です」
声が少し低くなる。
「終わるかどうか、今決めなくていい」
日下部は続ける。
「関係って、一回温度下がって戻ることもある」
生徒は黙る。
「今、“前と同じ”を求めすぎてる。だから全部悪く見える」
生徒は小さく息を吐く。
「……確かに、前と比べ続けてました」
「比較始めると、減った部分ばっか見える」
短く返る。
「あと」
「はい」
「相手の態度だけで、自分の価値決めない」
日下部は言う。
生徒は止まる。
「一人離れただけで、“自分に問題ある”まで飛びやすいから」
生徒は黙る。
立ち上がる。
ドアの前で止まる。
「ずっと、嫌われた理由探してました」
「答え出ないまま考え続けると、きついからな」
短く返る。
ドアが閉まる。
関係は、壊れる瞬間より、静かに温度が変わっていく時の方が苦しい。
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