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「逃げるな……お前は俺のものだ」
鎖の音と共に、部屋の空気が締めつけられる。
ヤンキーの直樹は、荒れた顔でこちらを睨みつけながらも、体は抵抗できずに床に押さえつけられていた。
「や、やめろ……っ、誰か……っ」
「誰も来ねぇよ。ここは俺だけの場所だ」
桐生は、黒い瞳で直樹を見下ろし、微かに笑みを浮かべる。
「ずっと……俺だけを見てろ」
直樹の腕は抑えられ、腰は無理やり引き寄せられる。
「……っ、離せ……っ」
「離さねぇよ。お前が俺のもんだってわかるまで、徹底的に教えてやる」
唇が首筋に落ち、舌が耳たぶを撫でる。直樹の体は熱くなり、息が荒くなる。
「や、やめ……っ、く……」
「我慢すんな。お前が感じるとこ、全部見たいんだ」
桐生の指先がシャツの隙間に滑り込む。荒々しく、しかし計算されたように体を押さえつけ、微妙な痛みと快楽の境界を行き来させる。
「……っ、あ……」
抵抗できない体に触れられるたび、直樹は声を漏らす。
「声出すなって言ったろ?」
「……っ、でも……っ」
「でもじゃねぇ。お前は俺のものだ」
桐生は無理やり直樹を床に押し倒し、背中を押さえつける。
指先が腹や胸、腰に這い回り、呼吸が乱れる。
「……っ、ん……っ、桐生……」
荒い息の合間に、桐生はゆっくりと、しかし確実に唇を重ねる。
監禁された空間で、二人だけの世界。
荒々しい力と、徹底的な支配の中で、直樹の心も体も桐生に従属していく。
「……俺から離れるな……絶対にな」
「……わかっ……た……っ」
桐生の手が身体の奥まで触れ、直樹は震える。
涙と唾液が混じり、体が反応しているのを止められない。
「……っ、く……いや……」
「いやじゃねぇだろ……」
耳元で囁かれ、首筋を吸われるたび、直樹は全身の力を抜かざるを得ない。
夜が更けるほど、快楽と恐怖、支配と従属の境界が混ざり合う。
「俺だけを見ろ。絶対に離れるな」
桐生の声に、直樹は小さく頷き、ただ体を預けるしかなかった。
翌朝、監禁部屋に差し込む光。
直樹は床にうずくまり、桐生は隣で腕を組み、満足そうに寝息を立てていた。
甘くない夜。けれど、桐生に支配されることで、直樹は奇妙な安心感を覚えていた。
この歪で濃密な独占の世界に、二人は完全に取り込まれていた。