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📩 相談
高校二年生・仮名:Sさん
優しい人が苦手です。
冷たい人や怖い人なら分かります。
距離も取りやすいです。
でも優しい人は苦手です。
親切にされると申し訳なくなるし、気にかけられると落ち着きません。
本当は良い人だと分かっているのに、なぜか警戒してしまいます。
友達にも、「優しい人なのに何で?」と言われます。
自分でもよく分かりません。
遥
「……あー」
蓮司
「心当たりありそうだな」
遥
「ある」
日下部
「即答だな」
遥
「だって優しい人怖いだろ」
日下部
「俺には分からん」
遥
「お前はそうだろうな」
蓮司
「俺は少し分かるかも」
日下部
「説明してくれ」
遥
「優しい人って」
少し考える。
「期待してくる感じがする」
日下部
「期待?」
遥
「いや、実際にしてるかは知らない。でも勝手に思う」
蓮司
「ああ。“こんなに良くしてもらったんだから”ってやつか」
遥
「それ」
日下部
「恩義か」
遥
「別に相手は何も言ってないんだよ。なのに、何か返さなきゃってなる」
蓮司
「優しさを受け取るより、借りを作った感じになるんだな」
遥
「そう」
日下部
「なるほど」
蓮司
「あとさ、Sさんって 優しい人を疑ってるというより、優しくされた後を怖がってる気がする」
日下部
「どういうことだ」
蓮司
「もし期待に応えられなかったら、とか、もし嫌われたら、とか。そういう方」
遥
「分かる。冷たい人は最初から冷たいじゃん」
日下部
「まあな」
遥
「だから失うものがない」
蓮司
「でも優しい人は仲良くなった後があるからね」
遥
「そう。期待外れだったらどうしよう、とか、嫌われたらどうしよう、とか」
日下部
「つまり、優しさそのものではなく関係が深くなることを恐れている可能性がある」
遥
「その言い方の方が正しいかも」
蓮司
「俺もそう思う。だって本当に優しい人が嫌いなら相談にはならないから」
遥
「確かに。嫌いなら嫌いで終わるしな」
日下部
「Sさんは、優しさを拒絶したいのではない。受け取っていいのか分からないのだろう」
遥
「……それだな」
少し間が空く。
遥
「なんかさ、優しい人って自分より自分のこと見てる時あるじゃん」
日下部
「あるな」
蓮司
「あるね」
遥
「それが怖い」
日下部
「なぜだ」
遥
「見つかる感じするから」
蓮司
「隠してた部分が?」
遥
「うん。大丈夫じゃないのとか、無理してるのとか、気付かれると困る時あるだろ」
日下部
「それは少し分かる」
蓮司
「お前もあるんだな」
日下部
「人並みにはな」
遥
「珍しいもの見た」
日下部
「失礼だな」
蓮司
「でもSさん、優しい人が怖いのって冷たい人が好きだからじゃないと思う。優しさを受け取る準備ができてない時があるだけで」
日下部
「あるいは、優しさの代償を過大評価している」
遥
「優しい人全部疑う必要はないぞ。怖いのは分かるけど優しい人の中には本当にただ優しいだけの人もいるから」
🗝 三人からのことば
遥
「優しい人が怖いのは、案外“期待”が怖いからかもしれない」
蓮司
「優しさを受け取るのが苦手な人は結構いる」
日下部
「優しさと見返りを結び付けすぎない方がいい」
コメント
1件
うわあ、これめっちゃ分かる…!😭💦「優しい人が怖い」って感覚、なんとなくわかる気がするよ。特に「期待に応えられなかったらどうしよう」とか「見透かされそうで怖い」ってとこ、グサッときた。蓮司くんが「優しさを受け取る準備ができてないだけ」って言ってくれたのがめっちゃ救いだったな…!優しさを素直に受け取れる自分になりたいって思えるエピソードだったよ✨