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📩 相談
高校三年生・仮名:Mさん
最近、特別忙しいわけでもないのに疲れています。
部活もそこまで大変ではありません。
勉強も周りほど頑張っているわけではないと思います。
なのに、毎日なんとなく疲れています。
もっと頑張っている人はたくさんいるのに、自分が疲れたと言うのも違う気がします。
頑張っていないのに疲れるのは、甘えなんでしょうか。
遥
「いや、それ最初から変な比較してないか」
日下部
「どの部分だ」
遥
「もっと頑張ってる人がいるから疲れちゃ駄目みたいなやつ」
蓮司
「疲労って順位じゃないからな」
日下部
「事実だ。上にもっと大変な人間がいることと、自分が疲れていることは両立する」
遥
「だよな。骨折した人がいるから擦り傷は痛くない、とはならないし」
蓮司
「珍しく分かりやすい例え」
遥
「珍しくは余計だ」
日下部
「ただ、Mさんは“頑張り”を狭く考えている可能性がある」
遥
「どういうことだ」
日下部
「勉強、部活、仕事。そういう分かりやすい努力だけを頑張りだと思っている」
蓮司
「でも実際は、学校行く、人と話す、気を遣う、将来考える。そういうのも結構消耗する」
遥
「気を遣うの地味に重いんだよな」
蓮司
「目に見えないから見落とされやすいけどな」
日下部
「疲労は肉体だけではない。精神的な消耗もある」
遥
「なんかさ。疲れてる時って、疲れてる理由まで分からなくなるよな」
蓮司
「分かる。電池が減ってるのは分かるのに、何で減ったかは分からない」
日下部
「人間は機械ではないからな」
遥
「その言い方だと日下部が機械みたいだぞ」
蓮司
「たまにそう見える」
日下部
「否定はしない」
遥
「するところだろ」
蓮司
「あとさ。疲れてる時の人って、自分に疲れる資格があるか考え始めるんだよな」
遥
「資格?」
蓮司
「もっと頑張った人だけ疲れていいとか、忙しい人だけ疲れていいとか」
遥
「あー、あるかも」
日下部
「だが意味はない。疲れているものは疲れている。許可は不要だ」
遥
「その言い方はちょっと好きかも」
蓮司
「Mさんって、疲れてることより、疲れてる自分を認めるのが苦手なのかもしれないな」
日下部
「可能性はある」
遥
「だから、まずは疲れてるって認めてもいいんじゃないか。理由探しはその後でもいいと思う」
🗝 三人からのことば
遥
「疲れてることに、資格はいらないと思う」
蓮司
「見えない消耗は、自分でも気付きにくい」
日下部
「疲労は比較ではなく状態だ」
コメント
1件
うわあ、これすごく沁みました。「もっと頑張ってる人がいるから」って自分に許可を出せない感覚、すごくわかります。遥たちの「疲れに資格はいらない」「疲労は比較ではなく状態」っていう言葉、めちゃくちゃ響きました。三人それぞれの視点で答えを出すスタイル、設定の活かし方が上手いなあ…。相談者に寄り添いながら説教臭くならない絶妙な距離感、とても好きです。ruruhaさんの作品、こういう温かい空気感が本当に素敵ですね。