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君を覚えている世界で

21 - 第21話 エピローグ:約束の手紙

2025年10月27日

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アレクシスへ。


君に出会ってから、どれほどの時が過ぎただろう。

季節も、世界も、名前すら変わってしまっても、

僕の中では、あの庭の光だけがずっと消えなかった。


君が僕を探してくれたこと。

何度でも呼んでくれた声。

そのすべてが、僕をこの場所へ導いてくれた。


夢の中で君に触れた温もりを、

いまも、胸の奥で感じている。

たとえ現実がどれほど冷たくても、

その温もりひとつで、僕は歩いてこられた。


“今度こそ、君を置いていかない” ――


あの言葉を聞いたとき、世界が少しだけ優しくなった。

僕も、君を置いていかない。

たとえもう一度、夜が訪れても。


だからね、アレクシス。

僕は今日も描き続けるよ。

君が生きる世界を、君が笑う庭を。

そこに風が吹くたび、きっと君は微笑むはずだから。


もしもまた世界が崩れても――

魂が覚えている限り、何度でも見つけにいく。

それが、僕たちの“永遠”だから。


ありがとう。

君に会えてよかった。


――真白





白い花びらが一枚、風に舞う。

遠い光の向こうで、誰かが笑う気配がする。

その声は静かに、確かに響く。


“また会おう、真白。”


――物語、終幕。



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