テラーノベル
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午前中、俺は居間の床にひざまずかされていた。窓から差し込む光も、暖かさを届けるものではなく、ただ冷たく俺の体を照らすだけだ。晃司は俺の背後で腕を組み、顎を突き出して上から睨みつける。颯馬は足元でにやにやしながら、俺の手首に小さな重りを括り付けた。
「今日はちょっと遊ぶか」
晃司が口を開く。言葉は軽いが、威圧感は尋常じゃない。
怜央菜と沙耶香も、俺の周囲に立ち、じっと見下ろす。
「動くと痛いよ?」
沙耶香の声は甘いが、その笑みは凶器のようだ。怜央菜は眉を上げて、俺の目をじっと見つめる。
まず始まったのは、床に膝をつかせたまま重りを持たされるというもの。手首にぶら下がる鉄の重りは、わずか数分でも腕と肩を痛めつけ、汗と疲労が一気に押し寄せる。
「まだまだ、これくらいで文句言うんじゃねえぞ」
と晃司。
颯馬が重りをちょっと揺らすだけでも、腕に鋭い痛みが走る。
次に、怜央菜が俺の首筋に手をかけ、小さな圧迫で動きを制限する。力は弱いように見えて、長く続くと息苦しさが募る。沙耶香は布で俺の目隠しをし、周囲の様子を見えなくさせる。心理的な恐怖が、身体の痛みと重なる。
「俺……もう無理……」
声は弱々しいが、怯えた俺の言葉は加害者たちの楽しみの種でしかない。
「何言ってんの? まだ序の口だよ」
怜央菜が笑う。颯馬も肩で息を荒くしながら、「泣くならもっと痛い目に遭え」とつぶやく。
さらに、晃司が指示を出す。
「床掃除でもさせるか。雑巾に顔を押し付けて、部屋を綺麗にしろ」
俺は命令通りに体を屈めるが、ただ拭くのではなく、鼻や口で床を擦る形にされる。そこに颯馬が少量の水を撒き、怜央菜が笑いながら髪をつかんで引き、身体全体を制御する。恥ずかしさと痛みが同時に襲う。
「おい、手抜くなよ。力加減してんじゃねえぞ」
晃司の怒声が響く。手や腕が痛く、床に押し付けられる顔が熱くなる。呼吸をするだけでも苦しい。
さらに新たな屈辱として、手首や足首に軽い拘束を加え、体の自由を奪いながら雑用や床掃除を続けさせる。軽い縄や布で巻かれた手足は、ほんの少しの動きでも痛みを伴う。加害者たちは笑いながら見守り、細かい指示で心理的に追い詰める。
「お前、こうしてるとまるで物みたいだね」
怜央菜がささやく。沙耶香も、「ほんと、存在価値ないんじゃない?」と続ける。俺は心の中で「そうだ、俺は悪い」と自己否定が重なり、体の疲労に追い打ちをかける。
やがて晃司が体を押さえつけ、肩や背中に軽く拳を打ち込みながら、「まだ我慢できるんだろ? なら次もやれ」と命じる。俺は泣きそうになりながらも、ただうめき声を漏らすだけで、必死に従うしかない。
部屋の中で繰り広げられる複数の加害者による協力的な虐待。身体的な痛み、屈辱的行為、心理的圧迫。どれもが重なり合い、俺の心身を完全に支配する。息を整える余裕もなく、俺はただ、必死で体を動かし続けるしかなかった。
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