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コメント
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うわあ、この回、すごく沁みました……。嫉妬って「汚い感情」だと思いがちだけど、日下部先生の「欲しいものの近くにある」「二回傷ついてる」って言葉に、すごく救われる気持ちになりました。相談者が「俺、性格悪い」って言うシーン、すごくリアルで、自分もそう思ったことあるなって。でも「感情があるだけ」って言ってもらえるだけで、こんなに楽になるんだなあ。ruruhaさんの描く人間の弱さと優しさ、本当に好きです。次も楽しみにしてます🌷
放課後。
空き教室。
日下部は机の上に広げたプリントを見つめていた。
「終わった?」
ドアを開けた相談者が聞く。
「気持ちは終わってる」
「プリントは?」
「生きてる」
相談者が少し笑う。
向かいに座った。
「今日は?」
相談者はすぐには話さない。
窓の外を見る。
少ししてから、小さく口を開いた。
「俺、性格悪いかもしれないです」
日下部は目を向ける。
「急だな」
「友達が褒められてたり、楽しそうだったり、恋人できたり、成績上がったり。本当は喜んであげなきゃいけないのに、素直に喜べないんです。嫌だなって思うし、羨ましいし、なんで俺じゃないんだろうって。そんなこと考える自分が嫌いです」
教室が静かになる。
「嫉妬か」
「はい」
「したことない人っていると思う?」
相談者は止まる。
「……いない?」
「たぶん」
日下部は頷く。
「みんな隠すのが上手いだけ」
相談者は黙る。
「でも、嫉妬するって最低じゃないですか」
日下部は少し考える。
「最低なのは、嫉妬したことか?」
相談者は顔を上げる。
「え」
「嫉妬した相手を傷つけた?」
「いや」
「悪口言った?」
「言ってないです」
「邪魔した?」
「してないです」
「じゃあ」
短く言う。
「感情があるだけ」
相談者は黙る。
「でも苦しいです」
「そりゃな」
日下部は言う。
「嫉妬って、だいたい欲しいものの近くにある」
相談者は首を傾げる。
「近く?」
「友達が多い人に嫉妬するなら、人間関係欲しい。成績いいやつに嫉妬するなら、認められたい。恋人いるやつに嫉妬するなら、大事にされたい」
短く言う。
「何も欲しくない相手には、そんなに嫉妬しない」
相談者は考える。
「確かに。俺、本当は欲しいんですね」
「たぶんな」
窓の外から運動部の声が聞こえる。
「あと」
日下部は言う。
「嫉妬してる時って、相手の幸せしか見えなくなる。裏側とか、悩みとか、見えなくなる。ハイライトだけ見て、負けたって思う」
相談者は苦笑した。
#一次創作
ruruha
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#相談部屋
「それ、SNSでよくやります」
「やる」
日下部も頷く。
「人間だから」
しばらく静かな時間が流れる。
「嫉妬しない人になりたいです」
「無理」
即答だった。
相談者は笑う。
「早いですね」
「人間やめるなら別」
「やめません」
「なら」
少し間。
「嫉妬する自分を嫌うのやめた方が早い」
相談者は止まる。
「え」
「嫉妬して、さらに自分を嫌って」
短く言う。
「二回傷ついてる。忙しい」
相談者は吹き出した。
「確かに忙しいです」
立ち上がる。
「俺、悪い人間になったんだと思ってました」
「欲しいものがあるだけかもな」
日下部は言う。
「そこまでは罪じゃない」
ドアが閉まる。
嫉妬は、汚い感情に見える。
でも、
「自分もそうなりたかった」
という気持ちが形を変えただけなのかもしれない。