テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#お悩み相談室
ruruha
219
📩 相談
中学二年生・仮名:Fさん
仲の良い友達がいます。
その友達が、自分とは別の友達と楽しそうにしているのを見ると、少しだけ寂しくなります。
自分といる時も普通に楽しいはずなのに、「自分じゃなくてもいいのかな」と思ってしまいます。
独占したいわけではありません。
むしろ友達に他の友達がいるのは当然だと分かっています。
それでも少しだけ引っかかります。
こういう気持ちは変でしょうか。
蓮司
「変ではないと思うよ」
遥
「うん」
日下部
「自然だな」
遥
「今日は早いな」
日下部
「相談文の構造が分かりやすい」
蓮司
「これってさ、独占したいっていうより 置いていかれる感じに近いよね」
遥
「それだと思う。別に嫌いとかじゃないんだよな。ただちょっとだけ寂しい」
日下部
「理由は分かる。関係性が一対一で認識されているからだ」
蓮司
「どういうこと?」
日下部
「Fさんの中では、友達との関係が“自分との特別なもの”として成立している。そこに他の関係が見えると相対化される」
遥
「難しい言い方するな」
蓮司
「でも分かる気がする。自分だけの場所じゃないって気づく感じだよね」
遥
「そう。別に取られたわけじゃないのにちょっと距離感じる」
日下部
「それは誤解ではない。関係は実際に分散している」
遥
「急に現実的」
日下部
「ただし、分散=価値の低下ではない」
蓮司
「そこ大事だな。友達って一人に一つじゃないから」
遥
「でもさ、Fさんの気持ちってたぶん理屈じゃないんだよな」
蓮司
「うん。見た瞬間にちょっと寂しくなる感じ」
遥
「そう。頭では分かってるのに気持ちだけ遅れてくる」
日下部
「感情の反応速度は理屈より速いからな」
蓮司
「それに友達が楽しそうにしてるのを見るって安心と不安が同時に起きることもあるし」
遥
「安心?」
蓮司
「ちゃんと楽しめる人なんだっていう安心と自分じゃなくてもいいかもっていう不安」
遥
「ああ」
日下部
「二重の認識か」
蓮司
「そうそう」
遥
「それで揺れるんだろうな」
日下部
「重要なのは、その感情が関係の破綻を意味するわけではないことだ」
蓮司
「うん。むしろ普通の揺れだと思う」
遥
「友達って固定じゃないしな。その日その時で濃さ変わるし」
日下部
「関係の安定性と感情の安定性は別問題だ」
蓮司
「いいまとめだな」
🗝 三人からのことば
遥
「寂しいと感じるのは、それだけその友達が大事ってことだと思う」
蓮司
「友達の関係は一つじゃなくて、重なっているだけ」
日下部
「感情の揺れと関係の価値は一致しない」
コメント
1件
読ませていただきました。すごく共感できる話でした。 「頭では分かってるのに気持ちだけ遅れてくる」っていう表現、まさにそうだなって。日下部さんの「関係が一対一で認識されているから相対化される」って分析も鋭いけど、蓮司くんの「安心と不安が同時に起きる」っていう言葉に一番はっとしました。友達が楽しそうで安心するのに、同時に寂しくなる——その二重の感じ、すごくリアルです。 三人の視点がどれも優しくて、読んでいてじんわり温かくなりました🌷