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校庭の輪から離され、教室の片隅へと押し込まれる。腕を掴まれ、体を小さく折り曲げられる。誰も手を貸さない。教師は机の後ろから無言で監視し、その視線は逃げ場のない屈辱をさらに強める。
「立ってろ、動くな」
男子の一人が命令する。
「ほら、顔上げろよ、見ろよこの情けない顔」
女子が嗤う。手で肩を押さえ、体を前後に揺らす。
「お前、笑えよ」
別の男子が煽る。笑えない。体を揺さぶられ、声を出す余裕もないまま、遥は口を固く閉じる。小さな吐息さえも笑いの種になる。
「何、息してんの? 止まれよ、気持ち悪い」
「もっと腰動かせ、そんなんじゃ面白くねえ」
声が飛び交う。揺さぶられ、押さえつけられ、腰や肩が痛む。遥の体は自分のものではなく、ただ見せ物になっている。
「動き鈍すぎ、もっとうまくやれよ」
「ほら、舌出せ、もっと頑張れ」
呆れたような嘲り、嗤い、見下す視線。小さく舌を出すしかない。全身の羞恥と痛みが押し寄せる。
「声出すなって言ったのに……小さい声も駄目だ」
手で口元を抑えられる。
「お前の息づかい、マジで気持ち悪い」
さらに手で体を押さえつけられ、机の角に背中をぶつけられる。息が詰まり、涙がこぼれる。
教師も口角を吊り上げ、嘲笑の中に加わる。
「立て、逃げるな、動け」
「そんな情けない顔して何が成長だ」
教師の声は、児童の行動に力を与え、遥を徹底的に追い詰める。
小さな抵抗も、言い訳も許されない。腕を掴まれ、腰を押さえられ、顔を上げれば嘲笑。腰や肩にかかる圧力と羞恥が、痛みと屈辱を同時に押し付ける。
「もっと必死にやれ、見ろよ、奴隷みたいな顔」
「だらだらしてんじゃねえ」
教師も児童も一体となり、遥をもの扱いする。痛みも羞恥も、感情も、全てが踏みにじられる。
体が限界に近づいても止めることはできない。声を出せば怒鳴られ、動けば笑われる。涙と嗚咽を堪えながら、遥はただ言われた通りに動くことしかできない存在になっていた。