テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
📩 質問
「みんな、好きな人できたらどうする? 自分から行く? 待つ?」
日下部
「……オレは……待っちゃう、と思う」
「ていうか、自分から行けるほど……自信ないし。見てるだけで、精一杯」
遥
「オレも……自分からは、無理かも。
なんか……“オレなんかが”って思っちゃうんだよな」
「でも……相手がちょっとでも笑ってくれたら、それだけで……だいぶ救われる」
蓮司
「ふたりとも、青春の陰に住んでるなあ。いや、嫌いじゃないけど」
「オレは、行くね。面白そうだったら。興味あるってのは、伝えた方が相手も動きやすいでしょ」
「ただし、押すときは押すけど、引くときは一瞬で引く。しつこいの嫌われるからさ」
日下部
「……そうやって、器用にできたらな」
蓮司
「器用じゃない日下部くんは、そのままでウケるタイプだと思うけどな。変に策士ぶらない分、安心感あるし」
遥
「てか蓮司、お前そういうこと言うときだけ妙にやさしいよな」
蓮司
「うん、たぶんオレ、優しいときは暇してる」
日下部
「……それ、どう返せばいいんだよ」
遥
「でもまぁ、恋って……行動するかどうかより、
“その人のこと、本当に好きかどうか”の方が、大事な気がする」
蓮司
「だね。“どう動くか”はあとから付いてくる。気持ちがちゃんとしてれば」
日下部
「うん……相手にちゃんと届けば、それで……いいのかもしれない」