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#一次創作
ruruha
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紺@受験生 🪼🪽👑
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ドアが開く。
相談者は小さく言った。
「自分から誘ったのに、当日ちょっと行きたくなくなる……」
蓮司は椅子を引く。
「毎回?」
「毎回じゃないけど、結構ある」
「ドタキャンする?」
「しない。行く。
でも直前でテンション落ちる」
蓮司は座る。
「誘ったときはどうだった」
「普通に行きたかった。
その場のノリで決めた感じ」
少し沈黙。
「それ、“未来の自分”に合わせてない」
「え」
「今の気分で予定決めてる。
当日の状態は別」
相談者は黙る。
「だからズレる」
「……確かに」
間。
「じゃあどうすればいい」
「誘うときに条件つける」
「条件?」
「“短めで”とか、“軽くで”とか」
相談者は考える。
「最初から下げる?」
「そう。逃げ道作る」
少し沈黙。
「でもそれってノリ悪くない?」
「当日ダウンする方がノリ悪い」
相談者は苦笑する。
「それはそう」
間。
「あともう一個」
「何」
「当日のテンションで評価し直すな」
「え」
「“今行きたくない”を、
“誘わなきゃよかった”に繋げてる」
相談者は一瞬止まる。
「……やってる」
少し沈黙。
「それ別の話だろ」
「別?」
「当日のコンディションの問題。
予定の良し悪しじゃない」
間。
「でも気持ちは下がってる」
「下がるのは普通」
相談者は黙る。
「スタートだけやれ」
「スタート?」
「行って、10分だけいる」
相談者は眉を寄せる。
「10分?」
「そこまでやって判断する。
最初の抵抗が一番でかい」
間。
「それで無理だったら?」
「帰ればいい。
最初から“途中で抜けてもいい前提”にしとけ」
相談者は少し考える。
「それなら行けるかも」
少し沈黙。
「なんかさ」
「何」
「誘った時の自分と、当日の自分が別人だった」
「別でいい」
「合わせようとしてた」
「無理だな」
相談者は小さく笑う。
ドアの前で立ち止まる。
「短くして、最初だけ行く」
「それでいい」
ドアが閉まる。
予定は、その日の自分に最適化されてない。
だから、余白を残しておく。