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わあ、この再会シーン、すごくドキドキしました!志絵さんが賢さん(高西)のスーツ姿に「ヤバい」って内心で思っちゃうところ、もう完全に仕事モードじゃなくなる感じがリアルで、私も一緒に焦っちゃいました(笑)。同級生同士なのに名刺交換で改めて向き合うぎこちなさと、そこに美紅さんが「ドラマチック〜!」って入ってくる空気感が絶妙でした。開演直前の緊張と高揚、続きがすごく気になります!
志絵は、賢が来るとは思わなかったのか、焦ってしまって身体を硬直させてしまう。
(スパローズ側のゲストは、ずっと未定のままだったから、誰が来るのだろうと思っていたけど……まさか高西が来るなんて……)
想定外の出来事に、志絵の喉元はヒリヒリと渇き、心臓が早鐘を打ち始める。
しかも今日の賢は、ダークグレーのスーツに淡いイエローとネイビーのストライプ柄のネクタイを締めている。
(高西、今日はスーツで来たのか。それにしても、アイツのスーツ姿……ヤバくない!?)
仕事だという事を、すっかり忘れそうになってしまった志絵。
「……え? 総長……」
賢が、鋭い瞳を微かに大きくさせながら小さく零すと、彼女を凝視していた。
「私もビックリだよ。まさか高西が来るなんて、考えもしなかったし」
「いや、今日の午前中に入団会見があってさ。会見前に、マネージャーから急遽、銀座のイベントにゲスト出演してくれって言われたんだ。イベントが終わったら、すぐに春季キャンプで沖縄に向かうんだけどな……」
「そうなんだ。忙しいのに出演してくれて、本当にありがとう。改めて、本日の司会を務めさせて頂きます、坂口志絵です。よろしくお願いします」
志絵は、スーツの胸ポケットから名刺入れを取り出すと、一枚抜き取り、両手で賢に名刺を差し出した。
「こちらこそ、よろしくお願いします。…………総長もすっかり……バリキャリ女子じゃん」
お互いに向き合って挨拶を交わしていると、周囲から好奇心の視線がこちらに向けられ、二人の間には気まずい雰囲気に覆われた。
「あれ? 高西選手と志絵って…………知り合いなの?」
リハーサルを終えた『たらもちゃん』こと笹岡美紅が、二人に近付いてきた。
「ええ。俺と坂口は高校時代の同級生で、高一の時、同じクラスだったんすよ」
「わぁ! 元クラスメイトが銀座で再会とかいって、何だかドラマチック〜! オトナの男女の再会ストーリーの始まりって感じ!」
美紅が瞳をキラキラさせながら、志絵と賢にそれぞれ眼差しを伝わせた。
「たらもちゃんさん……って呼べばいいんすかね? 坂口と知り合いなんすよね?」
「はいっ。志絵とは大学時代の学友です。実技試験の時、志絵の伴奏を私が担当して、私も志絵も野球好きって事で仲良くなったんですよぉ」
美紅が、ハッピの両袖を掴んで腕を振った後、ピースサインをしてニコッと笑う。
「そうだったんすね。開幕したら坂口と一緒に、ぜひ試合観戦に来て下さい」
「わぁっ! ありがとうございますっ!」
「高西、ありがとうね」
賢に礼を述べた後、志絵は腕時計を覗くと、時計の針が十二時四十五分を指していた。
「開演十五分前になりましたので開場します。皆さん、舞台袖でスタンバイをお願いします」
志絵のアナウンスで、ホール内にいた関係者が舞台袖に引いていき、彼女も持ち場についた。
ホールの扉から、たらもちゃんのファンやスパローズファンが入場し、客席が徐々に埋まっていく。
イベントの様子は、たらもちゃんの動画チャンネルでライブ配信されるらしい。
開演を知らせるブザーがホール内に響き、志絵は緊張をほぐすために短く息を吐き出すと、舞台上へ歩き出した。
管野アリオ
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#大人ロマンス
桃下結衣
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Jasmine
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