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📩相談
高校二年生・仮名:Aさん
誰かの機嫌が悪いと、すぐに「自分が何かしたかな」と考えてしまいます。
先生がいつもより静かでも、友達の返事が少し冷たくても、「嫌われたかな」「怒らせたかな」と不安になります。
あとで全然関係なかったと分かることも多いです。
それでも、 毎回同じように考えてしまいます。
気にしすぎなのでしょうか。
遥
「これ、頭では『違うかも』って思ってても、不安の方が勝つんだよな」
蓮司
「Aさんも『あとで関係なかったって分かることが多い』って書いてるしな」
日下部
「つまり、実際には自分が原因でないことも理解している。それでも最初に自分を疑ってしまう」
遥
「癖なんだろうな」
蓮司
「『誰かの機嫌が悪い』と『自分が悪い』が、頭の中ですぐつながるんだ」
日下部
「人は繰り返した経験を基準に考えやすい。以前、誰かの機嫌で傷つく経験が多かった人ほど、その結びつきは強くなりやすい」
遥
「だから何も言われてないのに焦るのか」
蓮司
「でもさ。人の機嫌って、自分とは関係ない理由の方が多くないか」
遥
「寝不足かもしれないし、部活で疲れたのかもしれないし、家で何かあったのかもしれない」
日下部
「その可能性は十分ある。しかしAさんは、その可能性より先に自分を原因だと考えてしまう」
遥
「なんか、自分を責める方が落ち着く時もあるんだよ」
蓮司
「え?」
遥
「『俺が悪かったんだ』って理由があれば納得できるじゃん。理由が分からない方が怖いっていうか」
蓮司
「……それはあるかも。原因が分からない不安より、自分のせいだと思う方が答えが出た気になる」
日下部
「だが、その答えは事実とは限らない。分からないことを、自分の責任で埋めてしまっている可能性がある」
遥
「だから毎回、自分だけが悪者になるのか」
蓮司
「Aさんは優しい人なんだと思う。でも、優しいことと何でも自分の責任にすることは違う」
日下部
「相手の機嫌は相手の問題である場合も多い。自分が背負う必要のない責任まで背負わなくていい」
遥
「Aさん。『もしかしたら自分じゃない理由かもしれない』って、一回だけでも考えられたら、それだけで少し楽になると思う」
🗝 三人からのことば
遥
「分からないことを全部、自分のせいにしなくていい」
蓮司
「優しい人ほど抱え込みやすい。でも、人の機嫌まで背負う必要はない」
日下部
「原因が分からない時、自分を答えにしないことも大切である」
#一次創作
ruruha
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コメント
1件
第46話、拝読しました。「誰かの機嫌が悪いと自分のせいだと思ってしまう」——この感覚、すごくよくわかります。特に遥くんの「理由が分からない方が怖いから、自分を責める方が落ち着く」という言葉にハッとさせられました。優しい人ほど抱え込みやすい、という蓮司くんの視点も含めて、三人の穏やかな対話がAさんに「自分じゃない理由かもしれないよ」とそっと手を差し伸べているようで、心に沁みました。続きがとても気になります。