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放課後。廊下の端。人気が少ない場所。 遥は早く通り過ぎたかった。でも。
男子B
呼ばれて止まる。二人。壁にもたれている。 笑っている顔。
遥
男子A
男子B
遥
男子A
笑う。遥は視線を合わせない。
男子B
遥の肩が少し固まる。
男子A
男子B
遥
男子A
男子A
遥
男子B
男子A
男子B
笑い。遥の呼吸が少し浅くなる。
男子A
男子B
遥
男子A
男子A
遥
男子B
男子A
男子B
その言葉。胸の奥に落ちる。
遥
男子A
男子B
遥
声が掠れる。
男子A
男子B
遥
言葉が出ない。
男子A
男子A
笑い。
男子B
男子B
遥
息が詰まる。頭の奥で、昔の声と混ざる。
お前はそれでいい
抵抗しない方が楽だろ
どうせ嫌って言えないじゃん
男子A
男子B
遥は後ろへ下がる。でも壁。逃げ場がない。
男子A
男子B
その言い方が、一番苦しい。 “実際には何もしてない” だから。遥だけがおかしいみたいになる。
男子A
男子B
遥
呼吸。浅い。
男子A
男子A
遥の目が揺れる。止まる。
男子A
笑う。
男子B
その時。
蓮司
空気が切れる。二人が振り返る。蓮司と日下部。
男子A
日下部
男子B
蓮司
遥は返事をしない。顔色が悪い。呼吸も浅い。蓮司は二人を見る。
蓮司
男子A
蓮司
笑っていない。空気だけで分かる。 二人は舌打ちして去っていく。 静か。遥は壁に寄りかかったまま。視線が下がっている。
蓮司
遥
蓮司
遥
長い。
遥
今度は。その言葉が、完全に壊れた音をしていた。