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眠狂四郎
オレンジタイフーン
#一次創作
教室の空気が戻らない。 誰も喋らない。 さっきまで笑っていたやつらも、今は遥を見ているだけ。 遥は床にしゃがみ込んだまま。 呼吸がうまくできない。 肩だけが小刻みに揺れている。
蓮司
軽い声。でも、少し低い。
蓮司
誰も動かない。
A
B
蓮司
教室がまた静かになる。 日下部は遥の前にしゃがむ。
日下部
返事はない。視線も合わない。
日下部
遥
日下部
蓮司
日下部
遥の手が震えている。 爪の跡が掌に食い込んで白い。
蓮司
誰に言ったのか分からない。 でも、近づこうとしていたやつが止まる。
C
小さく。でも聞こえる。
蓮司
D
蓮司
蓮司は笑っていない。
A
B
C
日下部
短い。
D
日下部
遥
小さい呼吸音。蓮司が視線を落とす。
蓮司
反応は遅い。
遥
蓮司
遥
掠れている。
日下部
A
誰かが言う。遥の肩が跳ねる。
蓮司
蓮司
日下部
B
蓮司
誰も返さない。遥はずっと床を見ている。
蓮司
教室へ向く。
蓮司
止まる。
蓮司
誰かが目を逸らす。
蓮司
C
蓮司
蓮司
返事はない。
日下部
蓮司
でも止めない。
蓮司
D
蓮司
蓮司
静か。誰も笑わない。 さっきまでの空気が嘘みたいに消えている。
遥
小さい声。
日下部
遥
蓮司
遥
蓮司
蓮司
遥はうまく理解できていない顔をする。
日下部
遥
日下部
蓮司
遥
少しだけ息が入る。でもまだ浅い。 教室の誰も動かない。 さっきまで遥を囲んでいた空気だけが、形を失ったみたいに止まっていた。