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朝。教室。 遥は席について、ノートを開いている。 周りは普通にうるさい。
A
B
C
いつもの空気。 その中に、遥だけ少し浮いている。 蓮司も日下部もまだ来ていない。 遥はなるべく顔を上げない。後ろから声。
B
遥
D
小さい笑い。
遥
返さない。
C
D
遥はノートを見る。文字が頭に入らない。
B
遥の指が止まる。
B
遥
D
遥
声が途中で止まる。
C
D
遥
B
笑い。周りは見てないふり。
遥
A
A
遥の呼吸が止まりそうになる。その時。 ガラッ。
蓮司
空気が一瞬で変わる。
C
D
さっきまで笑ってたやつも普通の顔。 遥はそれを見る。 何もなかったみたいに切り替わる空気を。
蓮司
遥
蓮司
遥
蓮司
遥
蓮司は少しだけ周りを見る。 でも誰も普通。証拠もない。 全部、“何もしてない顔”。 授業中。教師が黒板を書いている。静か。 カツ。 遥の椅子が後ろから軽く蹴られる。 遥の肩が揺れる。振り返れない。 また。 カツ。 後ろでは普通にノート取ってる顔。
遥
三回目。カツ。
蓮司
教室が止まる。
B
蓮司
B
教師
蓮司
教師
それで終わる。また授業。 でも遥だけは分かってる。 わざとギリギリ見えないようにやってる。 その感じ。 授業終わり。
蓮司
遥
蓮司
遥
蓮司
遥
少し止まる。
遥
蓮司
遥
蓮司
遥
日下部
いつの間にか来ていた。
日下部
遥
日下部
日下部
遥
蓮司
遥
日下部
遥は俯く。
遥
蓮司
遥
静か。
遥
蓮司
蓮司
遥
日下部
遥
遥は窓を見る。外は曇っていた。 教室の笑い声が遠く聞こえる。 遥だけが、その中に入れていない気がしていた。