テラーノベル
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放課後。
教室のざわめきが薄れていく頃、遥はいつもの“倉庫”へと誘われる。この場所は、誰にも見えない陰の舞台。
ここで陰キャたちは、自分たちの妄想を実現するために集まる。
「おい、今日はちょっと……距離、縮めてみるか?」
ひそひそ声で、だがどこか冷たく、遥を突き動かす力がある。
倉庫の薄暗い隅で、遥の体に手が伸びる。
「もっと、じっとしてろよ。動くな」
言葉は短く、しかし命令のように重い。
陰キャたちの妄想は、単なる悪戯からさらに密度を増している。
遥の反応を確認するたびに、笑い声はなくとも、空気は濃く張り詰める。
“女子に触られたらこうなるだろう”という想像を、目の前で強制的に再現させる。
「さっきの写真、見たんだろ?その距離感を、ここでやれ」
声は冷たく、だがどこか興奮に満ちている。
手は腰に触れ、体の動きを制限する。
逃げようとしても、すぐに押さえ込まれる。
「もっと……顔を見ろよ」
言葉だけでなく、視線も支配する。
遥の目は必死で逸らそうとするが、それさえも、妄想を膨らませる燃料となる。
陰キャたちは声を荒げはしない。
むしろ静かに、歪んだ興奮とともに、遥の恐怖や羞恥の反応を観察する。
それが彼らの“楽しみ”なのだ。
互いに笑うことはなくても、無言の共犯関係で、残酷さは確実に増していく。
「動いたら……どうなるかわかってるだろ?」
腰に手を回し、指先で体の微細な反応を確認する。
言葉は少ないが、意味は明確。
ここでの“遊び”は、遥の自由を奪う残酷な儀式そのものだった。
倉庫の空気は息苦しく、時間の感覚も狂う。
遥の体と心は徐々に追い詰められ、羞恥と恐怖が混ざり合う。
陰キャたちは声を潜めながらも、妄想を次々に実現させていく。
それは外の世界では絶対に起こりえない光景であり、だからこそ、彼らの残虐性はより濃く際立つ。
「……もうやめろ、なんて言えねぇだろ?」
最後の一言は、確認のためでもあり、支配の確認でもある。
遥は答えられない。声が出る前に、また別の指示や拘束が待っている。
彼の存在は、完全に“遊ばれる対象”になっていた。
陰キャたちはその状況を満足げに見下ろし、妄想をさらに重ねる。
ここでの一瞬一瞬が、遥の心に深い刻印を残すことも、当然計算済みだ。
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