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狭いトイレに響くのは、俺の息づかいと数人の笑い声だけ。一人が冷たい水の入ったバケツを持ち、もう一人がモップを握る。残りは俺の周囲を囲み、動きを制限している。
「ほら、しゃがめ」
便器の前で無理やり膝を曲げさせられ、腰を押さえられる。
「う……あ……や、やめ……」
弱音が口をつき、嗚咽に変わる。
「まだ本音出てないだろ。何が一番嫌か言ってみろよ」
「……もう……全部……いや……もう……いや……っ」
言葉が震え、体が縮こまる。懇願ではなく、本当に限界を告げる小さな叫びだ。
一人がバケツの水を肩にかける。冷たさが火傷跡を突き抜け、悲鳴に近い声が出る。
「……ひ……ああ……もう……いや……いやっ……」
声は震え、涙で視界が滲む。
「モップ、今度は背中な」
濡れたモップで擦られ、痛みと冷たさが交互に襲う。
「……痛い……もう……本当に……やめ……」
言葉が途切れ途切れに漏れる。
「髪も濡れてるし、便器に顔近づけろ」
誰かが髪を掴み、頭を押し付ける。焦げた匂いと水の冷たさが鼻を突き、羞恥心が押し寄せる。
「……いや……いやあ……もう……死にたい……」
弱音が自然に口から零れ、泣きそうな嗚咽に混ざる。
「動いたらもっと酷いことになるぞ」
「わ、わかってる……でも……もう……いや……」
背中を押さえられ、膝を固定され、逃げられない。冷たい水、モップの摩擦、髪の引っ張り――すべてが同時に襲い、息が詰まる。
「泣いてるのか? 泣き顔も面白い」
「うっ……ああ……もう……限界……」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を必死で覆う。懇願は届かず、ただ弱音が笑いの材料になるだけだ。
さらに一人が、バケツの水を頭からかぶせる。
「うわ……ああっ……や、やめ……っ」
髪も全体が濡れ、焦げた匂いと混ざり、頭皮が痛い。呼吸が苦しく、嗚咽が止まらない。
「最後にこれやろう」
誰かが床に水を撒き、滑る場所に立たせる。
「こけたら罰だぞ」
体を固定され、足元が不安定なまま、必死で立ち続ける。
「……もう……耐えられない……」
弱音と本音が止まらず、涙で視界がさらにぼやける。
トイレという閉鎖空間で、身体的痛み、心理的羞恥、閉塞感、集団による圧迫が一度に襲う。
縮こまる俺を囲む数人の笑い声だけが、絶望と羞恥を強調していた。
俺はただ、耐えるしかなかった――泣き声と嗚咽を押し殺すこともできずに。