君の背骨に棲みたい
――今ここに白骨化した遺体があるとしよう。さあ君はどうやって彼、あるいは彼女の身長を測る?
探偵の『佐伯カグヤ』は、仕事中にコンビニ強盗事件に遭遇してしまう。カグヤの活躍と証言で程なくして犯人は自首してきたが、そこに待ったをかける男が現れる。男は現場に残された犯人の腕の跡から、真犯人の手がかりを鮮やかに導き出した。男の名前は『朝比奈智世』、骨の専門家である法医人類学者だった。
カグヤと朝比奈は、すぐに同じ探偵事務所で働くことになる。だが朝比奈は「君の背骨に棲みたい」とカグヤを口説きはじめて――!?
探偵×法医人類学者による、職業恋愛ミステリー。