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コメント
1件
このエピソード、じわじわとくる苦しさがあった……。「自分が悪いと思う方が早く終わる」って一文が本当に刺さったんだよね。言い返したい気持ちを飲み込んでる遥の姿が切なくて、でもそうやって生きてる人ってリアルにいるよなって思った。体操服が泥水に浮いてる描写も印象的で、読んでるこっちまで胸がギュッとなった。続き、気になる…!
眠狂四郎
1,153
2,230
90
ruruha
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四時間目。体育。更衣室。
男子A
男子B
遥はロッカーを開ける。体操服を取り出そうとする。ない。もう一度見る。鞄の中。ロッカーの棚。教科書の間。全部見る。ない。
男子C
遥
男子A
遥は答えない。もう一度ロッカーを見直す。
男子B
チャイムが鳴る。
男子A
校庭。
体育教師
遥
体育教師
遥は少しだけ黙る。「なくなった」その言葉は飲み込む。
遥
体育教師
遥
体育教師
体育教師
遥
体育教師
体育教師
遥
後ろから笑い声が聞こえる。
男子A
男子B
男子C
体育が終わる。生徒たちが校舎へ戻る。遥は一人で校庭の用具を運ぶ。体育教師は先に職員室へ戻っていた。 用具庫の前。バケツが倒れている。昨日の雨でできた泥水が、窪みに残っていた。その泥水の中に、白い布が浮いている。 遥は足を止める。体操服だった。泥水を吸って、茶色く汚れている。遥はしゃがみ、何も言わずに拾い上げる。水がぽたぽたと落ちる。 その様子を見ていた男子Aが笑った。
男子A
男子B
男子C
男子A
男子B
遥は泥を払おうとする。払っても、泥は布に染み込んだままだ。
男子C
男子A
男子B
遥は小さく頷く。
遥
男子A
遥
男子B
遥は何も言わない。泥で重くなった体操服を鞄にしまう。
遥
遥
遥
「誰かが隠したのかもしれない」その考えは、浮かんでもすぐに消えた。そう思うより、自分が悪かったと思う方が、ずっと早く終わると知っていたからだった。