テラーノベル
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三時間目が終わる。チャイム。教室が一気に騒がしくなる。遥は席を立たない。動くタイミングを待つ。人が少なくなってから。鞄を開ける。 教科書が一冊ない。少しだけ手が止まる。探す。机の中。棚。椅子の下。ない。後ろから声が飛ぶ。
男子A
遥は振り返る。
遥
男子B
笑い声。
男子C
遥
男子A
また笑いが広がる。遥は何も言わない。教室を見回す。廊下にも出る。戻ってくる。黒板の前。窓際。どこにもない。教師が教室へ入ってくる。
教師
遥
教師
教室の空気が少し変わる。
教師
遥
教師
遥
教師はそれ以上何も聞かない。誰も何も言わない。教室の後ろで、誰かが小さく笑った。 授業が始まる。遥だけ教科書がない。教師は黒板を書きながら言う。
教師
一瞬だけ沈黙。誰も動かない。教師は振り返る。
教師
近くの男子がため息をつく。
男子C
机を少しだけ寄せる。教科書は机の端。遥が見ようとすると、少しだけ引かれる。
男子C
遥
男子C
そう言いながら、教科書はまた少し遠ざけられる。教師は気づかない。授業だけが進む。
昼休み。遥は一人でパンを食べている。教室の前が少し騒がしい。誰かが笑っている。遥は顔を上げない。笑い声が近づく。
男子A
遥
男子A
遥
男子B
遥は返事をしない。パンを袋に戻す。
男子B
遥
男子C
遥は少しだけ考える。
遥
一瞬静かになる。
男子A
男子C
男子B
笑い声。誰かが遥の机を軽く叩く。
男子C
男子C
遥は答えない。答えが分からない。
男子B
男子A
足音が離れていく。教室はまたいつもの騒がしさに戻る。遥は冷めたパンを見つめる。食欲はもうなかった。それでも袋を開け直す。昼を残すと、また何か言われるかもしれない。そう思う方が、空腹より先に浮かんでいた。
ruruha
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眠狂四郎
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ふとんがふっとんだ
央雅
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コメント
1件
もう…読んでて胸がぎゅってなったよ🤍 教科書なくしただけであ♡♡♡の、日常のふとした瞬間にずっと責められてる感じがリアルすぎてしんどかった。男子たちの「謝んな」「無視?」の流れとか、全部重なってるの分かるのに、遥はどうしていいか分かんなくてまた謝っちゃうんだよね… あとパン、食べたくないのに残すとまた言われるから開け直すとこが一番つらかった。今日は遥にとってどんな一日だったんだろうって考えたら、夜が来るのも少し救いかもね。ruruhaさんの空気の書き方、静かに刺さるって感じだった。続きも読みたいけど、遥のペースでいいから少しだけ息がしやすくなる時間があってほしいな…