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90
ruruha
189
Lulu
347
中学一年。昼休み。教室。
男子A
遥
男子B
男子C
遥は机の周りを見る。筆箱がない。さっきまで机の中に入っていた。
遥
男子A
男子B
笑い声が上がる。遥は少しだけ声を大きくする。
遥
男子C
遥は少し黙る。
遥
男子Aは筆箱を持ち上げる。
男子A
男子B
男子C
筆箱が隣へ投げられる。男子Bが受け取る。
男子B
遥は一歩近づく。
遥
男子C
男子A
男子B
また筆箱が飛ぶ。笑いが広がる。その時。教室の前を担任が通る。
男子A
担任が足を止める。
担任
男子A
男子B
男子C
教室に笑いが広がる。担任は遥を見る。
担任
遥
担任
遥はゆっくり歩く。
担任
遥は男子たちを見る。誰も目を逸らさない。男子Aは笑っている。男子Bは筆箱を机の下へ隠した。遥は口を開く。
遥
担任
遥
担任
遥は頷く。
遥
男子B
男子B
男子C
また笑いが起きる。担任はため息をつく。
担任
遥
担任
遥
担任
担任
遥
担任
遥
担任
遥は席へ戻る。机の中を見る。筆箱はない。男子Aが足元へ転がす。誰にも見えないように。遥は静かに拾う。
男子A
男子B
男子C
男子A
遥は何も言わない。
遥
遥
遥
筆箱を机にしまう。もう一度なくなっても、探すだけにしよう。返してと言うのも、先生を見るのも、やめよう。遥の中で先生は、助けを求める相手ではなく、増えた「怒る人」の一人になった。
コメント
1件
うわ、これ胸が痛い話だ…。遥くん、助けを求める相手だった先生が「怒る人」の一人に変わってしまう瞬間、すごくリアルで辛かった。言っても無駄って諦めたあのラストの心情描写、ズシッときたわ。続きが気になる。遥くん、このあとどうなっちゃうんだろうな…。