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央雅
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ruruha
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Lulu
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休み時間。教室。遥が自分の席へ戻る。 机が横に倒れている。教科書が床へ散らばっていた。遥は何も言わず、しゃがむ。一冊ずつ拾う。後ろから笑い声。
男子A
男子B
笑っている。遥は教科書を抱えたまま、小さく頭を下げる。
遥
男子A
男子B
男子C
笑い声が広がる。遥は机を起こす。席へ戻る。 その時。男子Aがわざと肩をぶつける。遥はよろける。
男子A
遥
男子A
男子B
笑い声。チャイムが鳴る。教師が入ってくる。教師は散らかった教科書を一度見る。
教師
遥
遥は急いで教科書を机へ入れる。授業が始まる。
昼休み。教室。遥が席へ戻る。机の中を見る。筆箱がない。鞄を見る。ない。周りでは笑い声。
男子A
遥
男子B
男子C
遥は教室を見回す。誰も目を合わせない。
男子A
また笑い声が上がる。遥は何も言わず教室を出る。
男子トイレ。一番奥の個室。床に自分の筆箱が落ちていた。水で濡れている。遥はしゃがんで拾い上げる。 その時。後ろから足音。男子Aたちが入ってくる。
男子A
男子B
遥は小さく頭を下げる。
遥
男子A
男子B
遥
男子C
男子A
遥は答えない。
男子B
男子Aは遥の手から筆箱を取り上げる。そのまま個室の奥へ放り投げた。カラン、と音が響く。
男子B
笑い声。遥は何も言わない。もう一度しゃがみ、筆箱を拾う。男子Cが背中を軽く蹴る。遥は前につんのめる。筆箱を落とす。
男子A
男子B
遥
男子A
男子C
男子B
男子Aが遥の肩を押す。遥は壁にぶつかる。
遥
男子B
男子B
男子C
笑い声が響く。誰も止めない。遥は筆箱を拾い、小さく頭を下げる。
遥
男子A
謝っても、笑いは止まらない。謝っても、誰も許さない。それでも遥は、謝ることしか知らなかった。
コメント
1件
読んだ……。 謝るしかできない遥が、すごく苦しかった。 「謝れば済むと思ってる?」って言われて、また謝る。その反復が、読んでいて胸をぎゅっと掴まれるみたいだった。 「いつものこと」ってタイトルも、日常化した暴力の重さを感じさせて、静かに痛かった。 誰も止めない教室と、拾うことしかできない遥を、ここまで淡々と書けるの、すごい。 ちゃんと受け止めたよ。ありがとう。