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高校三年生・仮名:Sさん
「自分らしくしていいよ」って言われるたびに、逆によく分からなくなります。
人によって話し方も変わるし、テンションも変わるし、一人の時と誰かといる時でも全然違います。
だから、“本当の自分”ってどれなんだろうって思います。
周りには、「自分を持ってる人」に見える人がいて、そういう人を見ると余計分からなくなります。
合わせすぎなのか、それともみんなこんなものなのか。
“自分らしさ”って何なんでしょうか。
遥
「それな、“自分らしさ=ブレない人格”だと思ってるとめちゃくちゃ分からなくなる」
蓮司
「でも実際、人って相手によって普通に変わるしな」
日下部
「Sさんは “変化する自分”を不自然なものとして捉えている。そのため、一貫性の欠如に不安を感じている」
遥
「でもさ、家族の前と友達の前で同じ人なんて、そんな多くないぞ」
蓮司
「先生の前、ネット、バイト先、全部ちょっと違うし」
日下部
「対人関係によって振る舞いが変化するのは、正常な適応反応だ」
遥
「なのに“全部同じじゃなきゃ偽物”ってなると、全部嘘っぽく感じる」
蓮司
「“本当の自分探し”始まるやつな」
日下部
「だが、固定化された“純粋な自己”が常に存在するとは限らない」
遥
「あと、“自分持ってる人”に見えるやつな」
蓮司
「でもあれ、“迷ってない人”じゃなくて“迷いながら出してる人”だったりするし」
日下部
「外部からは、内面の揺らぎは見えにくい」
遥
「自信ありそうに見える人も、普通にブレてたりする」
蓮司
「ただ、“これでいくか”って出してるだけで」
日下部
「自己表現に、完全な確信は必須ではない」
遥
「あとさ、“自分らしさ”って“ずっと変わらないもの”じゃなくて」
蓮司
「“無理が少ない状態”に近い気するんだよな」
日下部
「過度な緊張や演技が少ない状態を、人は“自然”と認識しやすい」
遥
「“これ言っても疲れない”とか“このテンションだと楽”とか」
蓮司
「そういうのの積み重ねかもな」
日下部
「自己理解は、固定的な答えではなく観察によって深まる」
遥
「だから“本当の自分どれ?”ってより、“どの状態が無理少ない?”で見てみろ」
蓮司
「全部演技か、本物か、みたいに分けなくていい」
日下部
「変化する自己もまた、自己の一部だ」
遥
「“自分らしく”って、完成品じゃないんだと思う」
🗝 三人からのことば
遥
「変わる自分=偽物、ではない」
蓮司
「“無理が少ない状態”を探せ」
日下部
「変化する自己を否定する必要はない」