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𝐚𝐨𝐢
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放課後、誰もいない倉庫の奥。
陰キャ組の男子三人が集まっていた。普段は目立たず、教室では常に虐げられてきた連中だ。しかし、今日の遥の姿を思い浮かべると、歪んだ興奮と嫉妬が込み上げる。
「なぁ……こいつ、人気ありすぎじゃね?」
一人が小声で呟く。
「俺たちが黙って見てるだけでいいのかよ」
別の一人が拳を握る。
彼らは教室での美桜たちの命令動画や、公開ショーの映像を何度も見ていた。理不尽なほどの従順さ、痛みに耐える姿、泣き顔……
それが、彼らの妄想をさらに濃く、醜く膨らませる。
「よし……俺たちも、やってみるか」
三人の目が揃った瞬間、倉庫内に緊張が張り詰めた。
遥は昼休み、いつものように教室から引っ張り出される。
陰キャ組の計画通り、人気者たちの目が届かない隙を狙った。
「こっち来い」
低く、でも命令口調で。
「……何?」
声は震え、首筋に冷たい汗が流れる。
「黙れ、俺たちの“奴隷”だろ」
一人が肩を掴む。もう一人が背後から膝を入れ、身体を揺らす。
「こいつ、抵抗するふりでもしたら面白いんだけどな」
三人の声には、嘲笑と興奮が混ざっていた。
遥は口を開くが、言葉が震える。
「……俺……やめ……」
「やめ? お前、奴隷だろ。言葉の意味も理解できてないのか」
突き放すような声と、背中への平手打ち。
三人は遥を倉庫の中央に立たせ、スマホを向ける。
「はい、こっち向け」
「顔、情けなく作れ」
「泣きそうな顔の方がウケるぞ」
俺は自然としゃがみ込み、目を伏せる。
「……っ……」
声は小さく、涙が頬を伝う。
「もっとはっきり泣け」
「声、出せ」
「言え、『お前は俺らの所有物だ』って」
身体を揺さぶられ、膝蹴りや肩へのベルトの衝撃も加わる。
痛みで息が詰まるが、周囲の嘲笑と命令の連打は止まらない。
「こいつ、顔アップ撮ったら絶対人気出るぞ」
「痛めつけると反応面白い」
「ちょっと従わせすぎると、フェイクで拡散してもっと面白くなるぞ」
陰キャたちは公開されない倉庫だからこそ、好き放題に妄想を具現化できると理解していた。
遥はただ立ち尽くし、声を震わせる。
「……俺……お前ら……の……奴隷……です……」
吐息混じりの返答に、三人は満足そうに頷く。
「よし……これで、俺たちの番も来たな」
次の段階を暗示させる笑みとともに、倉庫は冷たく沈黙した。