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グループチャットの名前は、「いつもの4人」。 高校三年、変わらないはずの四人。 夜十時。 その日も、いつものように帰り道のチャットが始まった。
春樹
七海
拓海
琴葉
既読:3
駅前は、夜になると急に静かになる。 昼の騒がしさが嘘みたいに、人の気配が消える。 春樹はスマホを見ながら歩く。 ロータリーの街灯。その下のベンチ。 ──そこに、男が座っていた。
春樹
七海
春樹
拓海
春樹
春樹
既読:3
距離は二十メートルくらい。 男は動かない。 ただ、視線だけが刺さる。 春樹は足を止めた。
七海
拓海
春樹
(画像が送信されました)
既読:3
しばらく、チャットが止まる。 入力中…が出ては消える。
拓海
春樹
拓海
七海
春樹は画面を見直す。 街灯とベンチ。 ──確かに、誰もいない。
春樹
春樹
既読:3
顔を上げる。 ベンチには、男がいる。 同じ姿勢で、同じ場所に。
拓海
春樹
春樹
春樹
言った瞬間、寒気がした。 男は動いていない。 なのに距離が縮んでいる。 二十メートルだったはずが、今は十メートルくらい。
春樹
(画像が送信されました)
既読:3
七海
春樹
七海
七海
拓海
春樹は眉をひそめる。
春樹
少し間があって、返信。
拓海
拓海
春樹
春樹は写真を拡大する。 街灯。暗い道路。 そして、端に映る黒い面。 ──ガラス。
七海
背中に冷たいものが走る。 コンビニは、春樹の後ろにある。
春樹
すぐに返ってくる。
拓海
拓海
拓海
手が止まる。 もう一度見る。 ガラスに映っている。 街灯。ベンチ。 そして── スマホを持っている、自分の背中。
つまり。後ろから撮られている。 春樹は、ゆっくり振り向いた。
コンビニの窓。暗いガラス。 そこに映っている。自分。 そして── 自分のすぐ後ろに立っている男。 スマホが震える。
琴葉
既読:4
琴葉
琴葉
琴葉
チャットが止まる。 数秒。 沈黙。 そのあと。 グループに、新しいメッセージが表示された。
春樹
春樹
春樹
既読:3。