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猫塚ルイ

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教室。 静か。 男子Dがいた場所。 何もない。 でも。床は、深く沈んだまま。
男子B
男子C
男子B
沈黙。
女子A
男子B
男子B
男子C
男子C
男子B
女子A
男子B
男子B
女子A
男子C
女子B
男子A
男子B
男子B
揺れる。黒板。
27
その下。
『消失:1』
男子C
男子C
女子A
男子C
男子C
受け入れる。 男子Bだけが、後ろを見る。 沈んだ場所。
男子B
男子B
男子C
男子B
男子B
言い聞かせる。
柊(足りない)
まだ。軽い。
柊(あの時は)
こんなもんじゃなかった。 教室の空気が、ゆっくりと歪む。 椅子。 もう一つ。沈む。ギ、と音。
女子A
男子C
女子A
女子A
でも。 視線だけが、勝手にそっちへ向く。
女子A
女子A
小さく。
男子C
女子A
男子C
女子A
女子A
折れる。
柊(じゃあ)
今度は、逃がさない。 女子Aの後ろへ。 手をかける。 一気に。引く。
女子A
椅子ごと、後ろに倒れる。 ガタン、と大きな音。
男子B
男子C
女子A
男子C
女子A
女子A
女子A
男子C
男子B
女子B
女子A
女子A
床。女子Aの足元。 沈む。ゆっくり。逃げる余地なく。
女子A
女子A
男子C
女子A
男子B
女子A
女子B
女子A
女子A
女子A
崩れる。 その瞬間。一気に。 引き込まれる。 女子Aの体が、床に沈む。 膝。 腰。 胸。 段階的に。 確実に。
女子A
声が詰まる。でも。
女子A
女子A
言いながら沈む。
男子B
男子Bの呼吸が乱れる。
男子B
男子C
男子B
男子C
男子B
男子C
女子B
男子A
男子B
男子B
男子B
自分で否定する。
柊(理解してる)
でも。認めない。
柊(じゃあ)
認めさせないまま、進める。 女子Aの体が、胸まで沈む。 動けない。
女子A
小さく。
男子C
女子A
男子B
女子A
女子B
女子A
女子A
女子A
最後まで、合わせる。 沈む。完全に。 音もなく。消える。 静寂。 椅子が、空のまま揺れている。 でも。誰も見ない。
男子B
男子Bだけが、見ている。 沈んだ場所。
男子B
男子B
男子C
男子B
男子B
男子B
男子C
男子B
男子B
でも。 足元。 確かに、“何かを踏んでいる”。 柔らかくて、でも硬い。 あの感触。
男子B
一歩、どく。 でも。 また当たる。 逃げても、位置が変わるだけ。
男子B
男子C
男子B
男子C
女子B
男子A
男子B
男子B
黒板。
「27」→「28」
ノート。
『消失:2』
柊(消えてない)
ここにいる。全部。残ってる。
柊(でも)
いなかったことになる。
柊(だから)
同じことが、終わらない。 教室の床。 さらに、広く沈む。 もう。 “踏まないと立てない”。 全員、無意識に、踏んでいる。
男子B
男子C
男子B
男子B
沈黙。
男子C
男子B
男子B
でも。全員、分かっている。
柊(次)
もう一歩。進む。