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ruruha
るしゅ
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朝。透は、通知音で目が覚めた。 ブッ。 ブッ。 ブッ。 連続。
透
重い瞼を開ける。 枕元。スマホ。画面が光っている。
【未読7件】
透
一気に増えてる。送り主。 全部、 白石美咲。 透は寝ぼけたまま、トークを開いた。
【なんで返してくれないの?】
【透?】
【ねぇ】
【見えてる?】
【いるよね?】
【お願い】
【返事して】
透
さすがに、 少し罪悪感が刺さる。 ただ。時間を見る。 AM 3:14 AM 3:51 AM 4:26 夜中。
透
少し怖かった。 でも。今さら返しづらい。透はスマホを伏せた。
学校。教室。いつもの朝。……のはずだった。
伊織
透
席に座る。 すると。結衣が、少し不安そうにスマホを見ていた。
結衣
奈央
結衣
透が顔を上げる。白石美咲。席。空いている。
伊織
凛
奈央
透は、何となくスマホを見る。
【未読8件】
増えていた。
透
開く。最新。
【どうして無視するの?】
透は、すぐ閉じた。 ホームルーム。
担任
教室がざわつく。
結衣
伊織
透は、無意識に白石の席を見る。 その瞬間。違和感。机。何か薄い。
透
いや。違う。 “存在感がない”。 そこに席はある。でも。目が滑る。 意識しないと、見失いそうになる。 透は眉をひそめる。
休み時間。透は廊下を歩いていた。 ブッ。 通知音。 また。 透は苛立ちながらスマホを見る。
【未読9件】
増えてる。
透
開こうとした瞬間。横から声。
奈央
透が顔を上げる。奈央。
透
奈央
奈央は、透のスマホを見ていた。
奈央
透
奈央
透
反射的に言う。 でも。奈央は少し嫌そうな顔をした。
奈央
透
奈央
透は何も言えなかった。その時。 ブッ。 また通知。 でも。今回は、スマホじゃない。 廊下。後ろ。透が振り返る。誰もいない。 なのに。また聞こえる。 ブッ。 ブッ。 まるで。 “誰か”が、すぐ後ろで通知を鳴らしてるみたいに。
奈央
透
奈央
透の背筋が冷える。 その瞬間。スマホ画面。勝手に点灯。
【未読10件】
そして。新しいメッセージ。
【やっと見てくれた】