テラーノベル
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ブッ。 廊下。 ブッ。 ロッカー。 ブッ。 校内中。通知音が鳴っていた。 まるで。学校そのものが、震えているみたいに。
女子B
女子Bが耳を塞ぐ。でも。止まらない。 通知音は、頭の中まで入ってくる。 ブッ。 ブッ。 ブッ。 透は、息苦しさを感じていた。 白石のスマホ。机の上。まだ光っている。
【未読4件】
【どうしてみんな忘れるの?】
透
“忘れる”。その言葉が、 妙に引っかかった。
奈央
透が顔を上げる。奈央の顔色も悪い。 でも。その目には、少し責める色があった。
奈央
教室が静まる。
透
奈央
透
奈央
伊織
奈央
透の胸が冷える。 違う。……多分。でも。否定しきれない。 確かに、後回しにしていた。 既読をつけるのが面倒で。 返信考えるのが疲れて。 “あとで返そう”で放置した。
透
言葉が出ない。 その沈黙が、余計に空気を悪くした。
凛
凛が椅子に座ったまま言う。
凛
奈央
凛
そう言いながらも。凛の指は、スマホを強く握っていた。画面。
【未読4件】
誰も、消せない。その時。 ガタン。 教室後ろ。全員が振り向く。白石の席。 椅子が、少し後ろへ下がっていた。ゆっくり。 誰かが立ち上がったみたいに。
結衣
結衣の呼吸が浅くなる。
伊織
透は、目を離せなかった。席。何もいない。 でも。“いた”。そう感じる。 空気だけが、そこに残ってる。 ブッ。 透のスマホ。画面点灯。
【未読5件】
【まだここにいるよ】
透
その瞬間。視界の端。白いものが動いた。 透が反射的に見る。教室後ろ。窓際。 女子生徒。立っている。髪が長い。 顔がよく見えない。 白石。
透
全員がそっちを見る。でも。誰も反応しない。
伊織
透
もういない。窓際には、夕方の光だけ。 透の心臓が速くなる。 放課後。結局、そのまま解散になった。 誰も、一人になりたがらない。 だからみんな、妙に固まって歩いていた。 廊下。 ブッ。 通知音。今度は、近い。透のすぐ横。
女子B
女子Bが悲鳴を上げる。ロッカー。その隙間。 スマホ画面の光。誰かのスマホ。 でも。そこには。
【助けて】
文字だけ。送り主がない。
透
伊織
伊織の声も震えていた。 すると。結衣が、急に立ち止まる。
結衣
奈央
結衣が、廊下の窓を見る。外。グラウンド。 部活してる生徒達。 でも。その中の一人。顔が、ぼやけていた。 ノイズみたいに。
結衣
透
結衣
確かに。誰も気づいていない。 顔が崩れている男子生徒の横を、普通に走っていく。 笑っている。会話している。 なのに。誰も、 異常を見ていない。 透の喉が冷える。 その瞬間。男子生徒が、こっちを向いた。 顔。半分、消えている。でも。口だけが動く。
『へんしんして』
ブッ!!! 全員のスマホが、同時に震えた。
結衣
画面。
【未読6件】
そして。初めて。送り主が増えていた。
【白石美咲】 【不明なアカウント】
#ホラー
#勝デク
コメント
2件
不明なアカウントってなんなんやろ😑 続きがますます気になる!