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猫塚ルイ

コメント
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担任
それだけで、全員わかっている。 もう“練習”じゃない。
担任
教室に入力音が広がる。 湊は少し考えてから打つ。
湊
送信。 👍:0 数秒待つ。 👍:0 周りでは数字が動いている。
佐伯
👍:14 → 22 → 31
三浦
👍:9 → 17 → 26
田中
👍:6 → 13 → 20 湊のだけ、動かない。
三浦
わざとらしく声を出す。
三浦
佐伯
画面を見る。
佐伯
田中
教室の何人かが、湊の投稿を開く。 “確認”が始まる。 春野も画面を見ている。 何も言わない。 数秒後。 👍:1 誰かが押した。 でも、それで止まる。
三浦
佐伯
田中
“逃した”じゃない。 湊はもう一度、自分の投稿を見直す。 どこが悪いのか分からない。 AIが表示される。
AI
AI
数字で並ぶ。 差が、はっきり見える。
三浦
佐伯
結城が画面を見ている。
結城
湊
答えられない。
結城
結城
三浦
佐伯
結城
湊
そのとき、クラスチャットが動く。
三浦
一気に空気が変わる。
田中
佐伯
AIが即座に出す。
AI
前向きに取り組もうとする姿勢が良いと思います
佐伯
佐伯
👍:2 → 5 → 11
田中
同じコメントが並ぶ。 三浦も送る。
三浦
👍:15 → 19 → 24
一気に増える。 でも。 その流れの中で、三浦が言う。
三浦
笑いが起きる。 湊は画面を見ている。 “褒められている” はずなのに。 全部、同じ言葉。 誰も内容を見ていない。 ただ“押しているだけ”。 春野が一つだけコメントを送る。
春野
👍:18
三浦
佐伯
その一言だけが、他と違う。 でも、それにもいいねがつく。 湊の投稿。 👍:31 一気に“平均以上”になる。
AI
田中
佐伯
“助け” その言葉が、完全にズレていた。
結城
優しい声。 でも。 湊は理解してしまう。 最初の“0”を、全員が見ていたこと。 “1で止まった時間”を、全員が共有していたこと。 そして—— わざと遅れて押されたこと。
三浦
笑いが起きる。
田中
誰も止めない。 担任も何も言わない。
AI
湊は、もう一度自分の投稿を見る。 👍:31 数字だけ見れば、問題ない。 でも。 その前にあった“0”は、消えない。 教室の全員が、それを知っている。 そして次も—— 同じことが起きると、分かっている。 湊は、何も言わない。 言っても、意味がない。