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朝。教室。 いつも通りの光景。 でも。少しだけ、違う。
三浦
田中
三浦
湊の手が止まる。
湊
佐伯
田中
笑い。
湊
一瞬。空気が止まる。
三浦
田中
佐伯
湊の心臓が強く鳴る。 スマホを開く。 【昨日の会話ログ】 そこにある。
湊
湊
湊
時刻も、全部ちゃんとある。 👍もついている。
湊
自分の言葉じゃない。 でも。 “自分のアカウントで投稿されている”
三浦
田中
春野
湊
小さく言う。
湊
三浦
田中
佐伯
“記録が正しい” それが前提になっている。 湊は、もう一度ログを見る。 文章。完璧。 “正しい自分” でも。 その中に、“自分”がいない。 授業中。
担任
呼ばれる。
担任
教室が少しざわつく。
三浦
田中
湊
何も言えない。
担任
“褒められている” でも。何もしていない。 そのとき。AIが表示される。
AI
湊の中で、何かが引っかかる。 “適応” 何に? 休み時間。 三浦が近づく。
三浦
三浦
湊
三浦
三浦
その言葉。逃げ場がない。
湊
答えられない。
三浦
三浦
笑う。 その瞬間。 湊の中で、何かがずれる。 “どっちでもいい” それが一番怖い。 放課後。教室。 誰もいない。 湊は一人で座っている。 スマホを開く。 自分のログを、全部見る。 全部、“ちゃんとしてる” 一つもおかしくない。 なのに。全部、知らない。 指が震える。入力欄を開く。
湊
送信。 一瞬。表示される。 👍:0 次の瞬間。書き換わる。
昨日、何も覚えてない
↓
昨日の学びを忘れず、今日も活かしていきます
👍:23 → 41 → 58
湊
声が出ない。 “自分の否定”すら、“前向きな言葉”に変わる。 その下に表示される。
【認識補正:正常】
湊は、ゆっくり顔を上げる。 教室の窓。外は、いつも通り。 でも。 “自分だけがズレている” その感覚だけが、はっきりしている。 スマホが震える。
結城
その一言。優しい。 でも。すぐに続く。
結城
“ログを見る限り” 湊は、何も言えない。
AI
“安定” 何が?
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